コレステロール値を下げる食事とは? ~玄米や納豆、きのこなどで食物繊維を積極的に取ろう~

この記事のポイント

  1. コレステロール値を下げるためには、毎日の食事に気を付けることが大切
  2. 食物繊維を積極的に取り、飽和脂肪酸とLDLコレステロールの含まれる食品を控える
  3. 適切な食事と定期的な数値確認のため、医師や管理栄養士などに相談を!

脂質の一種であるコレステロールは、値が高くなりすぎると動脈硬化のリスクが高まり、心筋梗塞しんきんこうそくや脳梗塞といった重大な病気にもつながります。

今回は、コレステロール値を下げるために食事の面で気を付けたいことについて解説します。

 

コレステロール値を下げる食事

コレステロール値が高い場合、食事療法によって改善が期待できることが分かっています。

基本的には、魚や大豆、野菜を中心とした伝統的な日本食をイメージするとよいでしょう。具体的に注意すべき点について、以下に3つご紹介します。

食物繊維を積極的に取る

食物繊維には、脂質や糖を絡め取り体外へ排出するはたらきがあります。そのため、肥満や脂質異常症などの生活習慣病を予防・改善する効果が見込めます。

もともと日本食は食物繊維が豊富な食事でしたが、近年では穀類やいも、豆類などの摂取量が減りつつあるため、食物繊維の摂取量も減少傾向にあることが分かっています。日頃から意識して食事に取り入れるよう心がけましょう。

食物繊維を豊富に含む食品

  • 玄米
  • 麦飯
  • 胚芽米ごはん
  • 全粒小麦パンなどの穀類
  • 納豆
  • いんげん豆
  • おからなどの豆類
  • 野菜
  • 海藻
  • きのこ
  • こんにゃく

など

飽和脂肪酸の摂取を控える

飽和脂肪酸とは、脂肪を構成する脂肪酸の1つで、主に動物性の脂肪に含まれます。

動脈硬化を進行させるLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)値を上げることが知られているため、できるだけ摂取を控えましょう。

一方で、魚やオリーブ油などに含まれる不飽和脂肪酸は、LDLコレステロールを減らし、動脈硬化を防ぐはたらきがあります。積極的に取り入れる工夫をしましょう。

飽和脂肪酸を多く含む食品

脂身のついた肉、ひき肉、鶏肉の皮、バター、ラード、ヤシ油、生クリーム、インスタントラーメンなど

コレステロールの高い食品を控える

悪いものにみられがちなコレステロールですが、それ自体は細胞膜やホルモンなどを作る材料であり、体の健康に必要なものです。大事なのは、LDLコレステロールとHDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)のバランスで、これが崩れると健康に害が出ます。

実際のところ、食品に含まれるコレステロールがどれくらい体内に取り込まれるかは個人差が大きく、その影響は分かっていません。また、健康な人はコレステロールの摂取を制限する必要はなく、普段からコレステロールを取りすぎている人やLDLコレステロール値が高い人が制限したほうがよいとされています。

コレステロールを多く含む食品

  • 動物性のレバー
  • 臓物類
  • 卵類

など

また、マーガリンや洋菓子、スナック菓子などに多く含まれるトランス脂肪酸も血中のLDLコレステロールを増やすため、控えたほうがよいでしょう。

コレステロール対策は日頃の食事と向き合うことから

コレステロール値が高い場合、毎日の食事を意識することが大切です。伝統的な日本食をイメージして、飽和脂肪酸やコレステロールを減らし、食物繊維を増やしたメニューを意識しましょう。食事療法は継続することが大切なため、無理のない範囲で対策を行っていくことも重要です。

また、具体的にどの食品をどれくらい取るべきかを判断するのは難しいものです。そのため、医師や管理栄養士に相談しながら、コレステロール対策を進めていきましょう。また治療の効果をみるために、定期的な検査や健康診断を受けて数値を確認することも大切です。

日本橋と武蔵境にあるサルスクリニックでは、医師、看護師のほか、管理栄養士も含めた医療チームが診療にあたり、病気であっても楽しく、その人らしく生きられるようサポートいたします。コレステロール値が高い方には、常駐している管理栄養士による具体的な食事についてのアドバイスも可能です。

また、院内ではコレステロール値をはじめ10種類以上の検査が可能で、その日のうちに結果が分かります。各種健康診断も受け付けており、結果からワンストップの診療・治療が可能です。ご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

※サルスクリニックの健康診断について、詳しくはこちらをご覧ください。

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