糖質制限のメリットとデメリット ~糖質以外を我慢しなくてよい反面、リバウンドなどのリスクも? ~

この記事のポイント

  1. 糖質制限では糖質を含んだ食品のみ制限すれば、ほかの食べ物は自由に食べられる
  2. 糖質制限には、リバウンドする可能性や体に悪影響を及ぼすリスクもある
  3. 特に糖尿病患者さんの食事療法には、糖質制限がすすめられないとされるため注意が必要

糖質制限とは、エネルギー源となる糖質を含む食品の摂取を制限する減量方法です。糖質とは、主に米・パンなどの穀類、いも類、果物、砂糖に含まれている栄養素です。糖質制限では基本的に制限するのはこの糖質を含んだ食品のみであり、他の食べ物や栄養素への制限は必要ないとされています。本記事では、糖質制限の特徴やメリット・デメリット、注意すべき点について詳しく解説します。

糖質制限のメリットとデメリットとは?

糖質制限には、糖質量さえ制限すれば好きなものが食べられるというメリットがあります。しかし、糖質制限のやり方次第ではリバウンドする可能性や体に悪影響を及ぼす可能性もあるため、メリットとデメリットの両方をしっかりと理解しておきましょう。

糖質制限のメリット

糖質制限のなかでも 、いわゆる“ロカボ”と呼ばれる緩やかな糖質制限であれば、肉や魚、アルコールなども口にすることができます。

そのうえで、朝・昼・晩それぞれ1食あたりの糖質量を20~40g以下、さらに間食を1日10g以下にして1日の合計糖質量を130g以下に抑えるようにしましょう。

ロカボでは、低糖質のものであればパンや麺類、スイーツも食べられます。そのため、工夫次第では減量中でも家族や友人と一緒の食事を楽しめることも1つのメリットです。

糖質制限のデメリット

糖質制限は、摂取エネルギー量を減らすことで減量する方法のひとつです。そのため、カロリー制限などと同様に摂取エネルギーの減少に伴い、体が省エネルギーで活動しようとして代謝が落ちることがあります。

その結果、摂取エネルギー量が消費エネルギー量を上回りやすくなり、リバウンドするリスクがあるといわれています。また、リバウンドした場合は体脂肪率が増え、痩せづらい体になるともいわれています。

さらに、糖質を制限することで体内のエネルギーが不足し、脳のはたらきが悪くなって疲労感や集中力の低下などにつながることがあります。ひどい場合には、まれに意識障害などを引き起こす可能性もあるため、極端な制限には注意が必要です。

糖尿病治療に糖質制限はすすめられない

糖尿病などの生活習慣病の改善では、減量(肥満の解消)や食事療法を取り入れることが大切です。ただし糖質制限は、日本ではまだ糖尿病の患者さんに対する長期的な安全性と有効性が確認できておらず、積極的にすすめられていません。

不適切な減量方法や自己流の糖質制限は、かえって治療の妨げになる恐れもあります。糖尿病の食事療法は、医師や管理栄養士と相談しながら患者さんそれぞれに適切な方法で行うことが大切です。   

糖質制限について気になっている人はサルスクリニックに相談を!

糖質制限には、糖質のみを制限するだけで他食品(栄養素)は好きに食べることができるというメリットだけでなくデメリットもあります。特に糖尿病の患者さんに対する長期的な安全性は確立されていないため注意が必要です。自己判断で極端な制限を行うことはせず、まずは医師や管理栄養士に相談しましょう。

サルスクリニックでは、病気やそのリスクがあっても、患者さんがその人らしく楽しく生きられるようサポートしています。医師や看護師だけでなく管理栄養士も在籍しているため、無理なく継続できる食事療法の提案が可能です。

予約も決済もスマートフォンでできますので、糖質制限をはじめとした減量方法に関して気になっている方は、いつでもお気軽に受診ください。

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