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冷や汗とは、恐怖や緊張、強いストレス、または激しい痛みや内臓疾患などの身体的危機を感じた際に、自律神経(主に交感神経)の乱れによって、体温調節とは無関係に出る「冷たい汗」のことです。自律神経の乱れにより臓器に過度のストレスがかかり、生命機能を維持するために冷や汗や意識消失などの症状が現れます。内臓疾患などの病気による冷や汗は、体内で重大な異常が起きているサインであり、生命に関わる疾患が隠れている場合もあります。
低血圧の中には、特に疾患がなく遺伝的な要因が影響している本態性低血圧や、寝て起きると血圧が低下する起立性低血圧があり、これによって冷や汗の症状が出ます。
他にも、別の原因によって二次的に低血圧症状がみられることがあり、これを二次性低血圧と言います。原因としては、出血や貧血、心臓弁膜症などの心臓障害、大動脈狭窄などの血管障害、肺気腫や喘息などの呼吸器障害、下垂体・副腎・甲状腺の機能低下をはじめとする内分泌疾患などがあげられます。
低血圧によって脳への血流が減少すると、体は危機的な状況が起きていると判断し、血圧を上昇させるための生体反応として交感神経が活発に働いて、冷や汗などの症状が現れます。
体内の血糖が低下(血糖値70mg/dL以下)すると、脳へのエネルギーが不足します。 これを補うために体内でアドレナリンというホルモンが放出され、その作用によって冷や汗が現れます。
低血糖症状には、手の震えや動悸、脈が早くなる、強い空腹感、顔面蒼白などがあり、低血糖状態がさらに進行すると意識消失が起こります。
強い不安や恐怖を感じて交感神経が急激に高まると、体に大きな負担がかかります。その結果、心臓や他の臓器を守ろうとする防御反応が起こり、冷や汗や意識消失が現れます。
血糖降下薬やインスリン注射を使用している状況で、急激に血糖値が低下することで冷や汗が起きます。また、治療中でない場合でも、過度なダイエットによる食事量の減少や過激な運動などが原因でも起きることがあります。インスリンや内服薬の適正な使用と規則正しい食習慣が大切です。
過度なストレスは自律神経の乱れにつながり、冷や汗を引き起こします。
適度な運動や睡眠、食事などの規則正しい生活リズムを見直すことが予防につながります。
冷や汗は、言葉の通り「ひやりとする」体からの警告です。「たかが汗」と見過ごしてしまいがちですが、その裏には心臓の病気やホルモンの異常、血管のトラブルが潜んでいることが少なくありません。もし、生活習慣を整えても冷や汗が繰り返される、あるいは「以前とは違う疲れやすさ」を感じているのであれば、それは自律神経や臓器が限界を知らせているサインかもしれません。
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