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めまいとは、自分自身の体や周囲が実際には動いていないにもかかわらず 、動いているように感じてしまう主観的な感覚の総称です。医学的には、体のバランスを保つ「平衡機能」に何らかの異常が生じることで引き起こされます。平衡機能は、耳の奥にある内耳(三半規管・耳石器)や、そこからの情報を伝える前庭神経、そして情報を統合する脳(脳幹・小脳)の3つのネットワークによって維持されています。
めまいは大きく分けて、以下の2つの感覚に分類されます。
めまいを引き起こす疾患は多岐にわたりますが、代表的なものを4つ挙げます。
良性発作性頭位めまい症は、めまいの原因の中でもっとも頻度が高い疾患です。内耳にある「耳石」が本来の場所から剥がれ落ち、三半規管に入り込むことで引き起こされます。
寝返りを打ったり、上を見上げるなど、特定の頭の動きをしたときに数十秒〜1分程度の激しい回転性めまいが起こります。多くの場合、難聴や耳鳴りは伴わないことが特徴です。
メニエール病は内耳にあるリンパ液が増えすぎる「内リンパ水腫」が原因で起こる疾患です。
激しい回転性めまいに加え、難聴や耳鳴り、耳が詰まった感じ(耳閉感)が合わせて起こります。これらを何度も繰り返すことが特徴です。
脳血管障害(脳梗塞・脳出血)は小脳や脳幹といった、平衡感覚を司る脳の部位への血流が障害されることで引き起こされます。命に関わる疾患のため、特に注意が必要なめまいです。
ふわふわしためまいや、物が二重に見える、ろれつが回らない、手足のしびれや力が入らないといった脳の症状を伴うことが特徴です。
急に立ち上がったときに、重力の影響で血液が下半身に溜まり、脳への血流が一時的に減少することで起こります。
立ち上がった瞬間にクラッとする立ちくらみや、目の前が暗くなる(眼前暗黒感)といった症状が主な特徴です。自律神経の乱れや脱水、薬の副作用も影響するといわれています。
過度なストレスや疲労、睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れます。自律神経は血圧や内耳の血流を調節しているため、その乱れが「ふわふわするめまい(浮動性めまい)」を引き起こします。
予防のため、規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保しましょう。就寝前にスマートフォンの画面を見ることを避け、ぬるめのお湯で入浴するなど、リラックスする時間を意図的に作ることが有効です。
椅子から急に立ち上がったり、寝ている状態から急に起き上がったりした際に、脳への血流が一時的に低下することで「くらっとするめまい(立ちくらみ)」が起こります。
予防のためには、「急に動かない」ことが重要です。起き上がる際は一度ベッドの端に座って足を下ろし、数十秒待ってから立ち上がるようにしましょう。また、下半身への血液の滞留を防ぐために、着圧ソックス(弾性ストッキング)を利用するのも効果的です。
首や肩の筋肉が極度に緊張すると、首の神経から脳へ伝わる姿勢の情報が乱れたり、椎骨動脈の血流が一時的に阻害されたりして、めまいのような感覚が生じることがあります。
予防のためには、同じ姿勢を長く続けないことが重要です。30分〜1時間に一度は姿勢を正し、肩甲骨を寄せるストレッチや、ゆっくりと首を回す運動を取り入れるなど、筋肉の緊張をリセットさせます。
水分不足によって血液の巡りが悪くなったり、空腹が続いて脳のエネルギーである糖分が不足したりすると、めまいやふらつきが引き起こされます。
予防のために、喉が渇く前に、定期的にコップ一杯の水を飲む習慣をつけましょう。また、食事の間隔が空きすぎないように少量でも規則正しく食事を摂り、血糖値の急激な変動を避けることが大切です。
日常生活でのセルフケア(休息やストレッチ、水分補給など)を数日から1週間ほど試してみても、「なかなかスッキリしないな」「ぶり返してしまうな」と感じる場合は、体があなたに送っている大切なサインかもしれません。無理をせず、医療機関へ現在の状態をご相談ください。
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