管理栄養士
Y.A
私が管理栄養士に興味を持ったきっかけはダイエットです。高校生時代に細くなりたくてファッション雑誌よりもダイエット雑誌を読んでいました。その雑誌の中で、この食品にはこの栄養素があって…といった話題が掲載されており、普段何気なく食べているものひとつひとつにも意味があると感じたことから、栄養に興味を持ちました。また、単純ですが、家族や友人が健康で長生きしてくれたら私自身が幸せなので、それをサポートできる職業なら良いな、と思ったことも理由の一つです。
私自身がこれまで、診察を受けたい時に開いている病院がなく困った経験があり、サルスクリニックのコンセプトである「通院のしやすさに配慮したクリニック」という部分に魅力を感じ、応募しました。入職してからもそのコンセプト通り、利益重視ではなく、患者さんを大事にしていきたい、という考え方がクリニックのベースにあると感じています。
栄養課のメイン業務は栄養指導です。他の業務についてはそれぞれのスタッフの適正、経験を活かした業務を任されることが多いです。例えば、病院での勤務経験が長く、知識が豊富なスタッフはスキルアップ・新人の研修などを任されており、定期的に勉強会を開催しています。
私たちの栄養指導の特徴は、ビジョンに基づき、患者さんに寄り添う指導です。ガイドラインや教科書にそった指導ももちろん大切です。しかし、その内容をそのまま強要するのではなく、その方ができることを一緒に考えて実施できるように促していくような方針が良いところだと思っています。
私は栄養指導の際、視覚からも刺激を与えられるように、紙に書きながらの説明や、身振り手振りなどのアクションを取り入れるなど、記憶に残りやすい指導を心がけています。また、改善後の食事をイメージできるように、より具体的な指導をするようにしています。
今は欲しい時に欲しい情報を手にできる時代なので、オンラインでただ聞いていれば良い内容や、万人に向けた内容では栄養指導の意味がありません。
指導の時にお話しした内容をどれくらい印象に残せるかが、患者さんが食事をする時、食品を購入する時の改善のきっかけになることがあります。また、アドバイスをした生活習慣の改善点を実践しているイメージができないと行動に移しにくいと考えています。
仕事をしていて嬉しい瞬間は、やはり患者さんの検査数値や健康状態が改善した時ですね。また、患者さんから「栄養士と話すことが自分の生活習慣改善のやる気を出すきっかけになっている」というようなお声をいただくことも多いのでありがたいです。
一方で、難しいと感じることは、栄養指導にいかに時間をかけすぎず、かつ、改善に向けた的確なアドバイスができるか、というところです。初回の栄養指導ではとにかく聞いて、患者さんに合わせた目標を設定する。2回目以降の栄養指導では目標が達成できているか、達成できなかった場合はなぜ達成出来なかったのか、どうしたら達成できるのか、をしっかり一緒に考えていく。押し付けるのではなく、患者さん自身に問題意識を持って考えてもらうことが大事だと思っています。
栄養課は日々大変ながらもスタッフ同士で協力して取り組む姿勢を感じられることが多く、良い雰囲気だと思います。プライベートでもご飯に行ったりして仲がいいです。
また、サルスクリニックの医師は話しやすい方ばかりで、最初はそこに驚きましたし、介入をしたい患者さんの相談などもしやすく助かっています。上司など、自分より上の立場の方が、ちゃんと意見を聞いて受けとめてくれるので、ここはこうしたら良いのではないか？など、思ったことをよく提案するようになりました。実際に、栄養指導の待ち時間を活かしたアンケートの実施を提案し導入された事例があります。このアンケートは食事・運動などで気をつけて取り組んだことや、直近の食事内容を伺う内容となっており、栄養指導のクオリティや効率アップに繋がっています。
栄養指導を実施する機会は他の医療機関に比べると十分なほど与えてもらえていると思っています。そのチャンスを逃さず患者さんに価値あるものとして認めてもらえるようにきちんと仕事をこなしていきたいです。また、将来的にはサルスクリニックの栄養指導を他の機関の栄養指導とは差別化できるくらいに成長させ、一つのブランドとして築けたら良いなと思っています。
管理栄養士 Y.A
大学卒業後、慢性疾患の宅配食を販売している企業へ就職。その後、準総合病院、自由診療のクリニックなど医療機関での経験を積み、2021年4月サルスクリニックのオープニングスタッフとして勤務。
資格
健康運動指導士 HIITスペシャリスト