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冷え

冷えとは

冷え(冷え性・冷え症)は、本来寒さを感じないような温度の環境下でも、手足や身体の一部が冷たく感じられる状態を指します。単なる寒さではなく、血行不良や自律神経の乱れによって、身体の隅々に酸素や栄養が行き渡りにくくなっている状態といえます。

冷えの原因として考えられる病気

貧血による冷え

酸素を運ぶヘモグロビンの不足により全身に十分な酸素が行き渡りにくくなり 、冷えや倦怠感が生じます。

甲状腺機能低下症による冷え

甲状腺ホルモンは体の代謝(エネルギー消費や熱産生)を促進する働きがあります。この働きが低下すると基礎代謝が下がり、体内で作られる熱も減るため、通常より寒がりな状態になります。

閉塞性動脈硬化症(ASO)による冷え

下肢の動脈が動脈硬化で狭くなり、血流が不足します。歩行時のふくらはぎの痛みも特徴です。

膠原病による冷え

膠原病によって体の中の血管に炎症が起こると、血の流れが悪くなり、手足まで温かい血が届きにくくなるため、冷えを感じやすくなります。

低血圧症による冷え

血圧が低いことで末梢まで十分に血液が届きにくくなり、冷えを感じることがあります。

糖尿病性神経障害による冷え

神経障害により、冷えていないのに冷たく感じる状態(感覚異常)です。

自律神経失調症による冷え

ストレスや生活習慣の乱れで体温調節機能が上手にできていない状態です。

日常生活上の原因と対処法

自律神経の乱れ・ストレス

ストレスや不規則な生活により交感神経が優位になり続け、血管が収縮して四肢の血流が悪化している状態です。対処法としては、深呼吸やリラックスを意識することが大切です。ゆっくりとした深呼吸(特に息を長く吐くこと)や軽いストレッチ、ぬるめのお風呂(38〜40℃くらい)に入ることで、副交感神経が働きやすくなり、緊張がやわらぎます。

運動不足・筋肉量減少

身体の熱は筋肉で作られるため、筋肉量が少ないと熱産生が減り、大きな筋肉が多い下半身の血流が滞りやすくなります。一般的に女性は男性より筋肉量が少ない傾向があるため、 熱産生が少ないといえます。適度な運動を行い、筋肉量を維持することが大切です。

食生活の乱れ

冷たい飲み物や生野菜、甘いもの、スナック菓子などを過剰に摂取すると、身体の内側から冷えます。対処法は、規則正しく食べることと、温かい・栄養のある食事をとること、体を冷やすものを控えることです。

水分摂取不足

血液は大半が水分から形成されるため、水分摂取量が不足すると体内の循環血液量自体が減ることになり、血液が身体の末梢まで行き渡りません。十分な水分摂取を行うようにしましょう。

カフェインの過剰摂取

カフェイン摂取によって一時的な血管収縮作用で末梢血流不良になったり、利尿作用による体温低下が起こります。またカフェインの興奮作用で交感神経が優位となり、自律神経が乱れて血流不足となります。過度なカフェイン摂取は控えましょう。

改善しないときには

「冷え」がなかなか改善しないときは、単なる体質の問題だけでなく、背後に血行不良や自律神経の乱れにつながる病気が隠れているサインかもしれません。
かかりつけ医、またはお近くの医療機関の診察を受けることをおすすめします。

受診の目安

緊急での受診が勧められる場合

  • 四肢の冷えと強い胸の痛みや重苦しさが同時に起こる
  • 冷えと同時に冷や汗を伴う
  • 冷えと意識障害や呼吸苦が伴う

緊急ではないものの受診が勧められる場合

  • 冷えだけではなく、四肢の痛みやしびれを伴う
  • 激しい疲労感や怠さ、目眩、むくみ、便秘が続いている
  • 冷えから起こる不眠、仕事や家事に集中できないなど、日常生活に支障をきたす

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参考文献

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