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息切れとは、単に呼吸が速くなることではなく、本人が「息が苦しい」「空気が足りない」「呼吸をするのに努力が必要だ」と主観的に感じる症状を指します。通常、人間は無意識に呼吸を行っていますが、体内の酸素不足や二酸化炭素の増加、あるいは肺や胸の動きに過度な負荷がかかると、脳の呼吸中枢が刺激され、「息苦しさ」として認識されます。
息切れの原因は主に「肺」「心臓」「血液」「精神・神経」の4つに分けられます。
主に長年の喫煙が原因で、空気の通り道である気道が狭くなったり、酸素を取り込む袋である肺胞が壊れたりする病気です。
階段の上り下りなど、体を動かした時に徐々に息切れします。慢性的な咳や痰を伴うことが多いのが特徴です。
心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態です。血液がうっ滞することで、肺に水分が溜まりやすくなります。
動いた時の息切れに加え、横になると苦しくなる起坐呼吸を引き起こしたり、足のむくみ、急激な体重増加などがみられます。
血液中で酸素を運ぶ役割を持つ「ヘモグロビン」が不足した状態です。
肺や心臓に異常がなくても、ヘモグロビンが不足していると酸素を運ぶ効率が悪くなるため、少し動いただけで息切れや動悸、立ちくらみが起こります。
気道の炎症によって空気の通り道が過敏になり、狭くなる病気です。
喘鳴という、夜間や早朝に「ゼーゼー、ヒューヒュー」という音を伴う息苦しさが現れます。アレルギーや気候の変化、ストレスが引き金になることもあります。
運動習慣がないと、特に呼吸を助けるような全身の筋肉が衰え、心肺機能が低下します。その結果、少し階段を上っただけで体が必要とする酸素量に追いつかず、息切れを感じやすくなります。
「1日20分のウォーキング」などの有酸素運動に加え、スクワットなどの下半身の筋トレを行い、酸素を効率よく運ぶ体を作ることが重要です。
お腹周りに脂肪がつくと、横隔膜が押し上げられて肺の膨らむスペースが狭くなります。また、体重を支えて体を動かすために通常以上の酸素消費が必要となるため、息切れが起こりやすくなります。
BMI25未満を目安に、摂取カロリーの調節と活動量の増加を意識しましょう。バランスのよい食事と適度な運動を継続し、無理のない範囲で減量を目指しましょう。
タバコの煙に含まれる一酸化炭素はヘモグロビンと結合しやすく、酸素を運ぶ力を弱めます。また、気道の炎症や肺胞の破壊を引き起こし、換気効率を著しく低下させます。
「禁煙」が唯一にして最大の対処法です。自力での禁煙が難しい場合は、禁煙外来での治療も可能です。また、受動喫煙を避ける環境作りも大切です。
サルスクリニックの禁煙外来はこちら強い不安や緊張を感じると、自律神経が乱れて呼吸が浅く速くなります。これにより「過換気状態」という空気が吸えない感覚に陥ることがあります。
息苦しさを感じたら、背筋を伸ばし、「鼻から吸って、口をすぼめてゆっくり長く吐く」腹式呼吸を行います。吐く時間を長くすることで副交感神経を優位にし、呼吸を落ち着かせます。
息切れは、体内の酸素不足を知らせる非常に重要なサインです。セルフケアを続けても改善しない場合、心臓や肺などの重要な臓器が助けを求めている可能性があります。「年のせいかな」「少し休めば大丈夫」と無理をせず、医療機関を受診しましょう。
以下のような症状は、急性心不全、肺塞栓症(エコノミークラス症候群)、気胸などの一刻を争う病態の可能性があります。症状が収まらない場合は救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。
命に直結する急変ではありませんが、慢性的な心臓や肺の病気が進行している可能性があります。数日〜1週間以内に、医療機関を受診しましょう。
サルスクリニックでは、一つのチームとして丁寧に患者さんと向き合い、スムーズに診療を行えるよう心がけております。
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