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倦怠感とは、全身の「だるい」「疲れやすい」「やる気が出ない」といった訴えの総称です。
心身のエネルギーが枯渇した状態で、持続的なだるさが日常生活に影響を及ぼします。
通常、倦怠感は休息を十分に取ることで回復します。それに対し、激しい運動や仕事をしたわけでもなく、十分に休息も取っているのに、倦怠感が続くときは、身体に異変が起きていることを知らせている状態であり、病気が隠れている可能性もあります。
症状が長引く場合や生活に支障がある場合は、原因を特定するために医療機関での受診が必要です。
「倦怠感」のメカニズムは、まだ十分に解明されていません。
私たちの身体は、生命活動のためにエネルギーを必要としており、絶えず物質代謝(栄養を取り入れてエネルギーを作り出し、不要な老廃物を排出する活動)を行っています。物質代謝に必要なエネルギー源の減少や、ホルモンバランスの変動などの内分泌学的変化、乳酸・たんぱく分解産物などの疲労物質が蓄積するような疾患があると、全身倦怠感が起きると推測されています。
貧血になると、酸素を運ぶ能力が低下し、細胞に届きにくくなります。
酸素が十分に補給されない状態が持続する場合は、細胞が慢性的なエネルギー不足に陥り、倦怠感が現れます。
体内で生産されるアンモニアなどの有害物質は、門脈を通って肝臓に運ばれ、尿素などに変換・解毒されます。肝疾患により肝臓の代謝が落ちると、解毒をする力が落ちて体内に有害物質が蓄積され、倦怠感が現れます。
腎疾患がある場合も、老廃物を尿で排出できなくなり、有害物質が体内に蓄積されて倦怠感が出現します。
内分泌ホルモンは身体の代謝、生命活動の調整をおこなっています。内分泌に関係する臓器に異常があると、代謝が障害されて倦怠感が現れます。
血糖の異常やインスリンの働き低下により、細胞レベルでエネルギー不足に陥るため、倦怠感が現れます。
慢性的な感染や炎症を起こしていると、組織が体内を修復しようとエネルギーを消耗し、倦怠感が現れます。また、炎症が起きると分泌されるサイトカインというホルモン様物質も倦怠感の原因となります。
栄養不足や栄養バランスの乱れによって身体に必要なエネルギーが不足すると、細胞の活動に必要な栄養が不足し、倦怠感が現れます。栄養素の他にナトリウムなどの電解質も細胞の活動に必要なため、低ナトリウム血症や高カリウム血症といった電解質異常、下痢や嘔吐による電解質の喪失も倦怠感を引き起こします。
また、十分に栄養素を摂っていても、栄養の吸収を阻害する疾患(クローン病など)がある場合、栄養の消化吸収が阻害されて倦怠感が出現します。
がん細胞は周囲の正常な細胞を破壊し、栄養を奪っていきます。がん細胞による炎症や栄養状態の悪化、出血などによる貧血、免疫力低下による感染症などによって倦怠感を引き起こします。
低血圧になると血液の循環が悪くなり、酸素や栄養が身体のすみずみまで届きにくくなります。その結果、脳や筋肉、消化器官などで血流不足が起こり、さまざまな不調につながります。
高血圧の場合、心臓が血液を全身に送り出す際に、通常より多くの力を使う必要があり、心臓や血管に負担がかかります。このため、体全体のエネルギー消費量が増え、疲労感や倦怠感を感じやすくなります。さらに、高血圧は動脈硬化を進行させ、血流が制限されることで、手足など末端への酸素や栄養の供給が不足し、疲れやすさを助長させます。
うつ病などの精神疾患に伴う倦怠感には、睡眠障害による休息不足、脳のエネルギー(神経伝達物質など)の低下、過度なストレスの蓄積、活動量の低下などが複合的に関係しています。
倦怠感の原因として多くみられる鉄欠乏性貧血の予防には、 食事からしっかりと鉄分などの必要な栄養素を摂ることが大切です。そのために動物性食品・植物性食品をバランス良く食べることがポイントです。
鉄分は発汗によっても失われるため、暑い季節は要注意です。鉄分を多く含む食事を心がけるほか、「無理なダイエットをしていないか」「朝食を抜いていないか」など、食生活全般を見直すことも必要です。
貧血の原因は、食生活以外の要因にも注目する必要があります。例えば痔や潰瘍などが原因で貧血症状が現れることがあります。また胃の切除後や肝硬変、人工透析などが原因で貧血が起きている場合もあります。
(出典:健康教育指導者講習会 全ての子供たちと 指導者のために「貧血の予防には、まずは普段の食生活を見直そう / 肥満と健康 厚生労働省e-ヘルスネット」より引用)
休息と生活習慣を見直し、疲れを無理に押し通さず、休養を取るようにしましょう。
まずは「内科」もしくは「かかりつけ医」を受診してください。血液検査で異常が見つからない場合は、心療内科や精神科、慢性疲労症候群の専門外来の受診をご検討ください。
倦怠感(だるさ)に発熱や急激な体重減少・動悸・息切れを伴う場合は早急に受診してください。
倦怠感(だるさ)が1〜2週間以上続く、または日常生活(仕事・家事)に支障が出る場合が受診の目安です。
サルスクリニックでは、一つのチームとして丁寧に患者さんと向き合い、スムーズに診療を行えるよう心がけております。
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