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蕁麻疹

蕁麻疹とは

蕁麻疹とは、肌の細胞がヒスタミン(体の中でかゆみや腫れのスイッチを押す物質)を出し、血管が広がって一時的に赤く腫れ、強いかゆみを伴う症状です。
特徴として、突然、輪郭のはっきりした円形や地図のような形をした赤い腫れが現れますが、数時間〜24時間以内に消失することがあげられます。

蕁麻疹の原因として考えられる病気

アナフィラキシーによる蕁麻疹

特定の薬やアレルギー物質が体に入ったことで、全身に激しいアレルギー反応が起き、命の危険があるショック状態になることを「アナフィラキシー」といいます。原因となるアレルゲンに触れると、数分〜1時間以内に激しい蕁麻疹とともに腹痛、呼吸困難などの全身症状が現れます。
命に関わるため、ためらわずに救急車を呼ぶなど、一刻も早い医療機関への受診が必要です。

膠原病による蕁麻疹

膠原病(こうげんびょう)とは、本来ウイルスなどの外敵から体を守るはずの免疫システムが誤作動を起こし、自分の細胞や組織(細胞をつなぐ役割をしている部分)を誤って攻撃してしまう病気です。細菌やがんが原因ではなく、免疫の暴走によって全身の様々な臓器に慢性的な炎症が起き、ダメージを受けてしまいます。
一般的な蕁麻疹は数時間で消えますが、膠原病に伴うものは慢性化し、治ったあともあざや引きつれのような跡(瘢痕)が残ってしまうものが多いことが特徴です。
代表的な病気として、全身性エリテマトーデス(SLE)や、血管に炎症が起きる「蕁麻疹様血管炎」などがあげられます。

感染症による蕁麻疹

体が病原体と戦う過程で免疫システムが過剰に反応し、皮膚の深いところにある細胞が、『かゆみの元(ヒスタミン)』を一気に放出することで、かゆみや腫れ(膨疹)が生じます。
風邪(上気道感染)などによるウイルスは特に子供に多く、細菌感染や慢性的なケースではヘリコバクター・ピロリ菌が背景にある場合もあります。ピロリ菌の除菌治療を行うことで、長引く蕁麻疹の症状が改善する例が報告されています。

甲状腺疾患による蕁麻疹

甲状腺ホルモンは全身の細胞に作用して代謝を調整しているため、その機能に異常が起きると全身の臓器に様々な症状が現れます。バセドウ病などの患者では、発汗の増加や体温上昇に加え、免疫システムの乱れなどが重なることで、原因不明の慢性蕁麻疹を合併する頻度が高いことが知られています。

日常生活上の原因と対処法

原因食物などを避ける

特定の食物(小麦、甲殻類、そば、果物など)を食べて蕁麻疹が出た場合は、それらの摂取を控えましょう。
また、特定の食べ物を食べた後に運動をすることで発症する「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」というケースもあります。原因を特定するために、アレルギー検査(血液検査)で自分の体質を知っておくことが、日常生活での確実な予防につながります。

物理的刺激

特定の植物や薬品、洗剤などが肌に触れたり、衣類による摩擦や圧迫、あるいは寒冷・温熱といった物理的な刺激によって、その部位が赤く腫れることがあります。過去に症状が出た刺激(特定の物質や環境)をできるだけ避け、皮膚を強くこすらないように注意しましょう。

食品の鮮度と添加物に注意する

鮮度の落ちた魚介類や肉類に含まれるヒスタミン様物質が症状を誘発することがあります。また、防腐剤や人工色素などの食品添加物が悪化させる要因となるケースもあるため、加工食品を控え、できるだけ新鮮な食材を摂るよう心がけましょう。

ストレス

ストレスは自律神経を乱し、かゆみの原因物質を放出しやすくするため、蕁麻疹の大きな悪化要因となります。検査で皮膚以外に異常が見当たらないのに症状が続く場合、それは「過度なストレスや疲労」を知らせる体からのサインかもしれません。
仕事の内容や生活環境を振り返り、意識的に休息を取るなど、心身を休める機会と捉えましょう。無理をせず、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けることも大切です。

改善しないときには

蕁麻疹がなかなか治まらない、あるいは繰り返す場合、それは自律神経や免疫系が限界を迎えているサインかもしれません。一度皮膚科や医療機関を受診することをおすすめします。

受診の目安

緊急での受診が勧められる場合

  • 呼吸困難
  • 動悸・頻脈
  • 意識消失

緊急ではないものの受診が勧められる場合

  • 症状が長引く
  • かゆみが悪化している
  • 蕁麻疹と一緒に発熱等の症状がある

診療予約

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参考文献

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