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頻脈

頻脈とは

頻脈とは、安静時の心拍数が1分間に100回を超えるなど、心拍が速くなっている状態を指します。 心臓が激しく波打つ「動悸(どうき)」として自覚されることが多く、息切れや胸の不快感を伴うこともあります。運動や緊張による一時的なものは生理的な反応ですが、何もしていないのに脈が速くなる場合は、心臓やその他の臓器、あるいは自律神経の乱れが隠れている可能性があります。

頻脈の原因として考えられる病気

不整脈(心房細動など)による頻脈

心臓を動かす電気信号が乱れることで、脈が速く、不規則になる病気です。特に「心房細動」は、心臓の中に血栓(血の塊)ができやすくなり、脳梗塞の原因にもなるため、注意が必要です。

心不全による頻脈

心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなると、心臓は拍動の回数を増やすことでそれを補おうとします。これを代償作用といい、坂道での息切れや、足のむくみを伴うことがあります。

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)による頻脈

喉にある甲状腺からホルモンが過剰に分泌されることで、全身の代謝が異常に高まる病気です。じっとしていても全力疾走しているような状態になり、頻脈のほかに手の震えや急な体重減少、異常な発汗などが見られます。

貧血・脱水による頻脈

血液中の酸素を運ぶヘモグロビンが不足して貧血になったり、血液の量そのものが減少して脱水したりすると、酸素不足を解消するために心臓が激しく働き 、脈が速くなります。

日常生活上の原因と対処法

過度なストレス・過労

強いストレスや疲れは、自律神経の「交感神経(体を活動させるスイッチ)」を過剰に刺激し、心拍数を跳ね上げます。意識的に深呼吸を取り入れ、心身を休める時間を作りましょう。

カフェイン・アルコールの摂りすぎ

コーヒーやエナジードリンクに含まれるカフェインや、アルコールの分解過程で出る物質は、心臓を直接刺激して脈を速めます。動悸を感じる時はこれらの摂取を控え、水や麦茶などのカフェインが含まれない飲み物で水分を補給しましょう。

睡眠不足

睡眠が足りないと自律神経の切り替えがうまくできず、朝から心臓に負担がかかる状態になります。規則正しい睡眠習慣は、脈拍を安定させるための基本です。

喫煙

タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、心拍数を急激に上昇させます。動悸が気になる場合は禁煙を強くおすすめします。

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改善しないときには

「ただの疲れかな」と思って放置している頻脈の中には、治療が必要な心疾患やホルモンの異常が隠れていることがあります。特に、脈が不規則に飛ぶように感じる場合や、日常生活で息切れを覚えるようになった場合は、心電図検査や血液検査で原因を特定することが大切です。

受診の目安

緊急での受診が勧められる場合

  • 突然、目の前が暗くなるなど、失神しそうになる
  • 激しい胸の痛みや圧迫感を伴う
  • 強い息苦しさがあり、横になるより座っている方が楽に感じる
  • 脈が速すぎて数えられない、または全くバラバラに打っている

緊急ではないものの受診が勧められる場合

  • 安静にしているのに、脈拍が1分間に100回を超えることが多い
  • 軽い動作(着替えや家事など)で動悸や息切れがする
  • 手の震えや体重減少など、脈以外の体調変化がある
  • 健康診断で心電図の異常を指摘された

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参考文献

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