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喉の渇き

喉の渇きとは

「喉の渇き」とは、体内の水分が不足した際に、脳が水分補給を求めて喉の乾燥や渇きを生じさせる生理現象のことです。
発汗・乾燥による水分不足や口呼吸、ストレスなど、さまざまな要因がありますが、「飲んでも飲んでも喉が渇く」といった異常な渇きがある場合は、糖尿病などの疾患が隠れている可能性もあるため、注意が必要です。

喉の渇きの原因として考えられる病気

糖尿病による喉の渇き

人は食事などで血糖値が上がると、膵臓からインスリンという血糖値を下げるホルモンが分泌されます。糖尿病になると、そのインスリンがうまく働かないため、慢性的な高血糖状態になってしまいます。高血糖状態になると血液がドロドロに濃くなったり、糖を尿と一緒に排出しようとするため尿の量が増え、体が脱水状態になり、激しい喉の渇きが生じます。水を沢山飲む「多飲」や、尿を沢山だす「多尿」、インスリン不足によって糖を取り込めずエネルギー不足に陥る「体重減少」は糖尿病の代表的な症状です。

尿崩症による喉の渇き

尿崩症とは、尿の量を調節して水分を体に再吸収させる抗利尿ホルモンの異常や、腎臓が抗利尿ホルモンに反応しなくなることで、尿を濃縮できず、尿量が著しく増加する病気です。
原因としては、ホルモンが出る「脳」に問題がある場合と、ホルモンを受け取る「腎臓」に問題がある場合があります。

感染性胃腸炎による喉の渇き

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。
原因となる病原体には、ノロウイルスやロタウイルスなどのウイルスのほか、細菌や寄生虫があり、それらが付着した手で口に触れることによる感染や、汚染された食品を摂取することによる感染があります。
主な症状は吐き気や嘔吐、下痢、発熱、腹痛があり、それらに伴い身体が脱水症状になるため、激しい喉の渇きが生じます。早急な水分や電解質(経口補水液など)の補給が必要です。

(出典:東京都感染症情報センター「感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎を中心に)」より引用)

ドライマウスによる喉の渇き

ドライマウスはさまざまな原因で唾液の分泌量が低下し、口の中が乾燥する病気です。
糖尿病や腎不全などの病気が原因で起こることもあれば、ストレスや筋力の低下、さらには薬剤の副作用で引き起こされることもあります。
症状としては口の中の粘つきや舌の痛み、口臭のほか、喉の奥まで乾燥して「乾いた食品を食べられない」ことや、「食べ物をうまく飲み込めない」といった状態をもたらします。

(出典:「ドライマウス - 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020」より引用)

日常生活上の原因と対処法

塩分の摂りすぎ

味付けの濃い食品やスナック菓子を食べると、血液中の塩分濃度が上がるため、それを薄めようとして水分が欲しくなります。また、バランスの悪い食事は高血糖を助長させるため、出汁や香辛料を活用して薄味を心がけ、栄養バランスの整った食事を意識することが大切です。

アルコール・カフェインの摂取

お酒やコーヒーには利尿作用があるため、飲んだ量以上に身体から水分が排出されてしまいます。水分補給は水かノンカフェインの飲み物を選び、また一気に飲むのではなくこまめに飲むことが大切です。

口呼吸

口呼吸をしていると、取り込んだ空気が直接喉に当たるため、唾液が蒸発して喉の粘膜が激しく乾燥します。また歯並びが悪くなったり、風邪をひきやすくなるなどの症状がみられます。
意識的に鼻呼吸を心がけるほか、就寝時の加湿器やマウステープの活用が有効です。

空気の乾燥

エアコンの効きすぎた部屋や冬場の乾燥によって、呼吸するたびに喉の水分が奪われます。加湿器で部屋の湿度を50〜60%に保つか、寝る時に濡れマスクをすることで喉の乾燥を防ぐことができます。

ストレス・緊張

過度なストレスで自律神経が乱れると唾液の分泌が減るため、口腔内が乾燥します。
こまめな深呼吸やガムを噛むだけでもリラックスすることができ、乾燥を防ぐことができます。

改善しないときには

「飲んでも飲んでも喉が渇く」「夜中に何度も水を飲むために起きる」といった症状があるときは内科や糖尿病内科、歯科、口腔外科などへ相談するようにしましょう。

受診の目安

緊急での受診が勧められる場合

  • 意識がもうろうとする
  • 激しい動悸や息苦しさがある
  • 急激な体重減少を伴う

緊急ではないものの受診が勧められる場合

  • 口の渇きが1~3ヶ月以上続く
  • 夜中に何度も水を飲むために起きる
  • 口臭の悪化や味覚の変化がある

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参考文献

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