糖尿病を放置するとどうなる?
糖尿病は初期段階では自覚症状がほとんどありません。しかし、糖尿病を放置して血糖値が高い状態が続くと血管が傷ついてしまい、足の壊疽(壊死した部分の周囲が腐敗し、変色を起こしたり、えぐれたりした状態)・切断、失明、心臓病や腎不全など、さまざまな合併症へと発展する恐れがあります。
そのため糖尿病と診断されたら、病気であることの自覚を持ち、症状が現れる前から治療を受けて血糖値をコントロールすることが大切です。
糖尿病の治療の基本
糖尿病では、食事療法、運動療法、薬物療法で血糖値をコントロールすることを目指します。
食事療法
糖尿病の食事療法では、1日3食バランスのよい食事を取ること、食べすぎに注意すること、ゆっくりよく噛んで食べることなどが指導されます。糖尿病だからといって食べられないものはありませんが、体の状態によっては控えることをすすめられる食べ物もあります。
運動療法
運動療法では、ウォーキングなどの有酸素運動や全身の筋肉を使った筋力トレーニングが指導されます。
有酸素運動には、筋肉への血流量を増やし血糖値を改善させる効果が期待できます。また、筋力トレーニングで筋肉がつくと、インスリンというホルモンのはたらきが高まり、血糖値が改善しやすくなるといわれています。
運動の強度については、医師と相談するようにしましょう。
薬物療法
食事療法や運動療法で十分に血糖が改善しない場合、薬物療法が検討されます。糖尿病の治療薬には飲み薬と注射薬があり、それぞれ効果や副作用が異なります。
糖尿病を治す気がない患者さんに家族ができるサポートとは?
糖尿病は自覚症状が乏しいため、診断されても治療に積極的になれない患者さんもいます。糖尿病は治療が長期に及ぶことも多いため、家族や周囲の方が病気を理解しサポートすることが必要になることもあります。
以下では、糖尿病患者さんをサポートするポイントについてご紹介します。
継続的な病院の受診を促す
糖尿病の治療では定期的な受診が大切です。しかし、糖尿病患者さんのなかには仕事が忙しい働き盛りの方、子育てで自分の時間がなかなか取れない方なども少なくありません。
そのため、病院の受診がおろそかになっている様子があれば、家族から患者さんに体調を心配していることを伝えたうえで受診を促すようにしましょう。また、受診できる時間を取れるようサポートすることも大切です。
生活習慣の改善や治療の手助けをする
糖尿病の治療では、継続的な生活習慣の改善、投薬などが重要です。
特に生活習慣の改善では長年の習慣を変える必要があるため、なかなか思うように改善できず悩んでしまう患者さんもいます。食事の管理を手伝う、一緒に運動療法をやってみるなど、患者さんが無理なく継続して生活習慣の改善を行えるようサポートしましょう。
また、糖尿病では複数の治療薬が処方されるなど、薬の管理が複雑になることもあります。治療薬を正しいタイミングで正しい量を服用することができるよう、必要に応じて家族がサポートしましょう。また、服用を忘れた場合にどうするべきか事前に医師に確認しておくことも大切です。
糖尿病の治療に積極的になれないときは?
通院が難しい、治療に積極的になれないなど、糖尿病の治療についてお悩みの際は、まず医師に相談してみましょう。
患者さんの同意があれば、家族が同席して診療を受けられる場合もあります。悩みを相談することにより、その患者さんに合った無理のない治療を提案してもらえることもあります。
糖尿病でお悩みの際はサルスクリニックへご相談ください
サルスクリニックは患者さんが病気とともに楽しく生きられるよう、生涯にわたってサポートするクリニックです。医師だけでなく管理栄養士が在籍し、ライフスタイルに合った生活習慣の改善方法を提案します。
また忙しい方でも通いやすいよう、平日夜や土日祝日でも診療を行うほか、2回目以降は患者さんの状況に応じてオンライン診療が可能となる場合もあります。予約や決済はスマートフォンから可能なので、まずはお気軽にご相談ください。