高尿酸血症の薬を一覧でご紹介 ~尿酸降下薬の種類や役割とは?~

この記事のポイント

  1. 高尿酸血症の治療には、主に尿酸降下薬を使う
  2. 尿酸排泄促進薬を使う場合は尿路結石の予防のために尿アルカリ化薬を併用する
  3. 痛風発作が起こった場合は痛風発作治療薬を使う

高尿酸血症とは、血液内に尿酸が多い状態(7.0mg/dL以上)を指します。高尿酸血症の状態が続くと、血中や尿中の尿酸が結晶化して痛風や腎不全を引き起こすことがあります。

本記事では、高尿酸血症の治療薬である尿酸降下薬や関連する薬について詳しく解説していきます。

高尿酸血症の治療薬の一覧

高尿酸血症の治療に使われる尿酸降下薬には、以下のような種類があります。

  • 尿酸生成抑制薬(プリン体から尿酸が生成されることを防ぐ薬)
  • 尿酸排泄促進薬(尿酸が尿へ排泄されるのを促す薬)
  • 尿酸分解酵素薬(尿酸を分解して腎臓から排出させる薬)

症状や合併症の有無によって適切な薬が選択され、薬を飲み始めるタイミングも患者さんの状態によって異なります。

また、合併症である痛風の発作を抑える薬(痛風発作治療薬)や、尿酸排泄促進薬を飲むことでリスクが上がる尿路結石症の予防薬(尿アルカリ化薬)も一緒に処方される場合があります。

一般的に尿酸値が8.0mg/dL未満で痛風による痛みの発作が起こったことがなければ、薬を飲まずに生活習慣を改善して様子を見ます。一方で、尿酸値が8.0mg/dL台になった場合は、合併症の有無や体質、体調などを考慮したうえで薬物療法の開始が検討されます。9.0mg/dL以上になると多くの場合で服薬が必要になります。

高尿酸血症の治療薬のはたらき

尿酸生成抑制薬

尿酸生成抑制薬は、肝臓でプリン体が尿酸に分解されることを防ぐことで尿酸を作るはたらきを抑える薬です。

高尿酸血症にはいくつかのタイプがあり、この尿酸生成抑制薬は腎負荷型*の高尿酸血症に対して使うことが一般的です。また、すでに尿路結石がある、腎障害を合併している場合も尿酸生成抑制薬を使用します。

*腎負荷型:尿酸が過剰に産出されたり、腸管から排泄される尿酸量が低下して腎臓からの排泄が増えたりすることで、腎臓に対する負荷が増して尿酸値が上がっている状態。

尿酸排泄促進薬

尿酸排泄促進薬は、腎臓に作用することで尿酸が尿へ排泄されるのを促す薬です。腎臓で尿酸を排泄する機能が低下した結果、尿酸値が上がる尿酸排泄低下型の高尿酸血症に対して使うことが一般的です。

尿酸排泄促進薬を飲むと尿路結石のリスクが高まるため、服薬中は水分をしっかり取ることが大切です。予防薬として尿アルカリ化薬が処方されることもあります。

尿酸分解酵素薬

腫瘍崩壊症候群(しゅようほうかいしょうこうぐん)(TLS)による高尿酸血症には、尿酸分解酵素薬を使うことが一般的です。

TLSとは、主に抗がん剤治療(化学療法)で腫瘍を急激に破壊するときに生じる副作用を指します。主に体内の尿酸の増加や血液の酸性化、腎臓で作られる尿の減少などといった異常が起こります。

尿酸分解酵素薬を使って尿酸を分解することで、尿酸値が下がることが期待できます。

高尿酸血症の治療薬と一緒に処方される薬のはたらき

痛風発作治療薬

尿酸値が高い状態が長く続くと、尿酸が結晶化して激痛が起こることがあります。これを痛風発作と呼び、足の親指の付け根などが赤く腫れて痛みます。

尿酸降下薬による治療を始める前に痛風発作が起こった場合は、まず痛風発作治療薬で痛みや腫れを抑えます。一般的には、尿酸降下薬は痛風発作が治まった後に飲み始めます。

尿アルカリ化薬

尿酸排泄促進薬を使っていると、尿中の尿酸が増えて尿路結石のリスクが高まります。そのため、尿をアルカリ性に変えて尿路結石の発生を防ぐ、尿アルカリ化薬を併用する場合があります。

高尿酸血症の治療では薬の服用と生活習慣の改善を

高尿酸血症は、尿酸降下薬(主に尿酸生成抑制薬、尿酸排泄促進薬)によって治療します。

また、尿酸排泄促進薬を飲むと尿路結石のリスクが高まるため、尿アルカリ化薬が予防薬として処方されることもあります。痛風発作が起こった場合は、まずは痛風発作治療薬で痛みや腫れを取り除きます。

治療中は処方どおりに服薬するのはもちろんのこと、食生活の改善、適度な運動、ストレスのない生活を送ることも大切です。生活習慣を改善して効率的に治療を進めることで、将来的に薬を減らしたり、服薬をやめたりすることにもつながります。

サルスクリニックでは、高尿酸血症の患者さんが治療を続けながら楽しく生活できるようにサポートしています。患者さん一人ひとりに合わせた薬の処方はもちろん、在籍する医師や管理栄養士が食事療法などに関してもアドバイスを行っています。

予約も決済もスマホで可能なため、お気軽に受診を検討していただければと思います。