RSウイルス感染症とは?
RSウイルスは、呼吸器に感染し、風邪のような軽い症状から重篤な肺炎や気管支炎まで引き起こすことがあるウイルスです。小児に多いイメージがありますが、65歳以上の高齢者や基礎疾患を持つ方にとっても、入院や死亡に至るリスクが高まる感染症です。特に心疾患、糖尿病、慢性呼吸器疾患を持つ方では、感染後の重症化率がより高くなります。
高齢者におけるRSウイルスの脅威
最新の疫学データでは、65歳以上の高齢者のRSウイルス感染による入院率はインフルエンザに匹敵、あるいはそれ以上と報告されています。毎年、RSウイルスに感染して入院する高齢者は数万人にのぼり、肺炎や慢性呼吸器疾患の悪化を招くことも少なくありません。特に冬季には、インフルエンザや新型コロナウイルスと並び、三大呼吸器感染症の一つに数えられています。
新たに登場したRSウイルスワクチン「アレックスビー」
アレックスビーはGSK(グラクソ・スミスクライン)社が開発した、世界初の高齢者向けRSウイルスワクチンです。2023年に米国FDAの承認を受け、日本でも続いて2024年に承認されました。
アレックスビーの特徴は次の通りです。
- 1回の筋肉内注射で免疫を付与
- 主要なRSウイルス株に対応
- 高い有効率(臨床試験では重症RS感染症予防効果は80%以上)
- 比較的軽微な副反応(注射部位の痛み、軽い倦怠感など)
ワクチン接種のメリット
アレックスビーによるワクチン接種は、RSウイルスによる入院リスクを大幅に低下させ、重症化を防ぐ可能性があります。特に次のような方に強く推奨されます
- 65歳以上の高齢者
- 慢性心疾患、慢性呼吸器疾患、糖尿病などの基礎疾患を持つ方
- 介護施設など集団生活をしている方
感染症に対する免疫力が低下しやすい高齢者にとって、”予防”こそが最大の防御手段です。
「アレックスビー」は医療機関での接種が可能です
高齢になり、ひとたび感染症にかかると回復に時間がかかり、生活の質にも大きな影響を与えます。RSウイルスも例外ではありません。
サルスクリニックでは、「アレックスビー」と「アブリスボ」の2種類のRSウイルスワクチンを取り扱っています。接種は予約制となっており、医師による簡単な問診の上で安全に実施いたします。副反応についても十分な説明を行い、ご安心いただいた上で接種いただけます。平日は最大21時まで、土日祝も開院しておりますので、お気軽にご相談ください。
RSウイルスワクチン「アレックスビー」:27,500円(税込)
対象:60歳以上の方
RSウイルスワクチン「アブリスボ」:33,000円(税込)
対象:24-36週の妊婦の方
※アブリスボのご予約はお電話のみとなります。