意外なことまで原因に!?便秘の多様な原因をご紹介

排便のしくみ

そもそもどのようにして食べ物が便に変わり体外へ排出されるのか、簡単にご説明します。

固形物を食べると、30秒~60秒ほどで胃に到達します。すると腸も活発に動き始めます。食べ物は胃液で溶かされてどろどろの液状となって小腸へ運ばれ、食べ物の栄養のほとんどが吸収されます。この時点で残っているものの大部分は不要物ですので、身体の外に捨ててしまわなければいけません。小腸から送り出されたどろどろのものは大腸で水分と一部のミネラルが吸収され、固形の便となります。成人で1.5メートルほどある大腸の中で、肛門へ続く最後の20センチメートルほどの部分を直腸といい、そこに一定量の便が溜まると脳に情報が伝わり、便意が起こります。

  • 下肢または手(末梢性浮腫)
  • 腹部(腹水)
  • 胸部(肺の内部の場合は肺水腫、肺の周囲のスペースの場合は胸水)

腹水や末梢性浮腫は、より重篤な疾患の兆候である場合もあります。肺水腫は呼吸が困難になり、命に関わる可能性があります。

浮腫の症状

浮腫の症状は、原因によって異なりますが、皮膚の腫れや膨張が起こり、皮膚が引き伸ばされて光沢があるように見えることがあります。この症状は、重力があるため通常地面に近い体の部分で悪化します。よって、浮腫は歩き回った後、立った後、一定時間椅子に座った後、一日の終わりなどに下肢で起こります。これが、末梢性浮腫です。また、寝たきりの方は背中や腰に浮腫が起こることもあります。これが、仙骨浮腫です。このような浮腫は、腫れている部分を数秒押すと、一時的に皮膚にくぼみやへこみが残ります。

また、他にも

  • 腹部が大きくなる(腹水が貯まる)
  • 呼吸が苦しい(胸部浮腫)

といった症状もあります。

浮腫は何が原因で起こる?

浮腫には、原因が一時的なものもあれば、病気が原因となって起こるものもあります。

慢性静脈疾患

下肢の浮腫の一般的な原因は下肢静脈瘤などの慢性静脈疾患です。これは、静脈の弁が損傷しているために足の静脈が十分な血液を心臓に送り返すことができなくなる状態のことを言います。このような状態になると下肢に水分が溜まり、皮膚が薄くなり、場合によっては皮膚がただれてしまう(潰瘍)ことがあります。
また、下肢の深部静脈にできた血栓(深部静脈血栓症[DVT])が原因で浮腫が生じることもあります。この場合、浮腫はほとんど足か足首に限られ、通常は片側(左または右)だけに起こります。 浮腫を引き起こす他の疾患では、通常両足の浮腫が生じます。

妊娠

妊娠中の女性は余分な水分を保持しています。特に妊娠の後期に、手足や顔によく腫れが生じます。他の症状や所見を伴わない腫れはよくあることです。なので、通常は子癇前症などの合併症が発症していることを示すサインではありません。

月経

女性の浮腫には、周期的なパターン(通常は1ヶ月に1回)で起こるものがあります。これは、月経周期に関連したホルモンの変化が原因である可能性があります。このタイプの浮腫はよくあることですが、自然に治るので治療の必要はありません。

薬剤

浮腫は、経口糖尿病薬、高血圧治療薬、非ステロイド鎮痛剤(イブプロフェンなど)、エストロゲンなど、さまざまな薬剤の副作用として起こることがあります。

腎臓病

腎臓病による浮腫は、下肢や目の周りの腫れを引き起こします。

心不全

心不全は、うっ血性心不全とも呼ばれます。これは、心臓が弱くなり、ポンプ作用が損なわれることが原因で起こります。心不全は、主に足や腹部の浮腫などの症状を引き起こすだけでなく、心不全によって肺に水が貯まり(肺水腫)、息切れを起こすこともあります。非常に危険な状態であるため、緊急の治療が必要です。

肝硬変

肝硬変は、様々な原因によって肝臓に傷がつき、肝臓を通る血流が阻害される状態です。肝硬変の患者さんは、腹部(腹水)や下肢(末梢性浮腫)にはっきりと目立つ浮腫が生じることがあります。

旅行

飛行機での旅行など、長時間座っていると下肢が浮腫むことがあります。これはよくあることで、病気の兆候ではありません。
しかし、フライトの数時間後、数日後に脚の腫れが残っていたり、脚の腫れや痛みが続いたりする場合は、血栓(DVT、エコノミークラス症候群)の兆候である可能性があるため、すぐ医師に相談をしましょう。

血管性浮腫

一部の薬剤や遺伝性疾患に対する反応により、血管から周囲の組織へ体液が漏れ出すことがあります(血管性浮腫)。これにより、顔、唇、舌、口、喉、声帯、手足、生殖器などが急激に腫れることがあります。
症状としては、声のかすれ、のどの圧迫感、水や食べ物が飲み込みにくくなること(嚥下困難)などがあります。
これらの腫れは腸(腸壁)に起こることもあり、腹痛を引き起こすこともあります。喉の腫れは呼吸を妨げるため、決して軽視してはいけません。

リンパ浮腫

がんの治療部位に近い腕や脚などの皮膚の下に、リンパ管に回収されなかったリンパ液(タンパク質を高濃度に含んだ液体)が貯まって浮腫んだ状態のことをリンパ浮腫といいます。治療直後にリンパ浮腫が生じることもあれば、10年以上経過してから生じることもあります。この症状は浮腫んだところが重くなる、関節が曲げづらくなるなど、生活にも影響を与えます。また、発症すると治りにくく進行しやすいため、予防と早期発見、早期治療が大切です。がん治療の他にも、遺伝性の疾患が原因で引き起こされる可能性もあります。

浮腫の治療

浮腫の治療には、根本的な原因(病気)に対する治療の他に、食事中の塩分(ナトリウム)の量を減らしたり、利尿剤と呼ばれる薬を使って過剰な水分を排出させたりすることがあります。また、着圧ストッキングの使用や寝るときの脚の挙上を推奨する場合もあります。

食事中の塩分(ナトリウム)を減らす

食卓塩や加工食品に含まれるナトリウムは、浮腫を悪化させる可能性があります。塩分を多く摂取すると、塩分濃度を正常に戻そうと水分を多く摂り込みます。そのため、血管内の水分量が増えてしまい、浮腫につながるのです。摂取する塩分の量を減らすことは浮腫の軽減につながります。特に利尿剤を服用している場合にその効果が大きくなります。

利尿薬(利尿剤)

利尿薬とは腎臓から水とナトリウムをより多く排出させる薬の総称で、浮腫を軽減することができます。利尿薬によりあまりに速く大量の塩分・水分を排出させてしまうと、血圧が下がり、ふらつきや失神を引き起こし、腎臓の機能を低下させるので注意して服用する必要があります。しっかり推奨用量を守り服用すれば、副作用は起こりにくいです。

弾性ストッキング

下肢浮腫は、弾性ストッキングを使用することで予防や治療を行うことができます。ストッキングには、膝丈、大腿丈、パンツタイプのストッキングなど、さまざまな種類のものがあります。ほとんどの患者さんは、膝丈のストッキングで十分です。ストッキングによっては、皮膚の炎症や痛みを引き起こすことがありますが、ストッキングの適切な測定と装着により、不快感を軽減することができます。
効果的な弾性ストッキングは、足首で最も大きな圧力をかけ、脚に向かって徐々に圧力を減らしていくものです。弾性のストッキングは、薬局や外科用品店で処方箋なしで購入できます。中等度から重度の浮腫のある人、立ち仕事の多い人、潰瘍のある人は、通常ですと医師から処方されたストッキングが必要です。医療機関でストッキングの寸法を測ってもらうか、ストッキングの処方箋を書いてもらい、外科用品店や専門店で必要な寸法を測ってもらうことができます。

脚の高さ

下肢の浮腫は、1日に3~4回、30分間脚を心臓の高さより高くすることで改善することができます。軽度の静脈疾患であれば、脚を上げるだけで浮腫が軽減または消失することもありますが、重症の場合は他の方法が必要です。
仕事や学校で1日に何度も足を上げることが難しい場合には、就寝の際に脚の高さを調整すると良いでしょう。

気になることがあればご相談ください

これまで、浮腫の原因とその治療についてお話してきましたが、すべてのタイプの浮腫に治療が必要なわけではありません。妊娠や月経周期に関連した浮腫は、ストレッチや弾性ストッキングを活用し、浮腫の解消をうながすことはありますが、通常治療はしません。また、末梢性浮腫や腹水は、急激な体液減少による副作用(血圧低下など)を最小限に抑えるために、通常はゆっくりと治療します。
しかし、片側もしくは両側の下肢、手、腹部、目の周囲などに新たな腫れ・浮腫が生じた場合は、医療機関を受診して、治療が必要かどうかを判断してもらう必要があります。特に唇、舌、口の中に突然腫れが生じ、会話や呼吸に影響がある場合は、すぐに救急外来を受診してください。
また、常に浮腫んでいる、痛みがある場合もすぐに医師に相談しましょう。受診をためらっている方はぜひお気軽にサルスクリニックへお越しください。予約も決済もスマートフォンで可能なので、受診もしやすいです。直接の来院が難しい場合にはオンライン診療も行っていますので、ご自身の健康で気になることがあればお気軽にご相談ください。