狭心症は自分で治すことができるの? 〜狭心症の治し方や自分でできる対策とは〜

この記事のポイント

  1. 狭心症を治すためには医療機関の受診・診療が大切
  2. 放置していると急性心筋梗塞など命に関わる恐れもある
  3. 診断後は心臓に負担のかからない生活習慣を心がける

狭心症とは、動脈硬化などが原因で心臓の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなった状態のことです。

このため、心臓の筋肉がはたらくのに必要な酸素や栄養が供給されなくなると、前胸部に痛みや圧迫感などを感じることがあります。一方、安静にすると心臓の筋肉の酸素などに対する需要が減少するため、改善することがあります。

狭心症は自分で治すことが可能なのでしょうか。このページでは、狭心症の治し方や狭心症の改善のために自分でできることについてご紹介します。

 

狭心症は自分で治せる?

「狭心症を治す」という期待は多くの方が持っていますが、残念ながら医療機関のサポートなしで完全に治療するのは困難です。

狭心症は、心臓への血流が不足して起こる状態で、胸痛や息苦しさなどの症状が日常生活に影響を及ぼすこともあります。

治療をしないで放置していると命に関わることもあるため、重篤な症状が現れた場合は特に、速やかに医療機関で治療することが必要となります。

狭心症の治し方

狭心症と診断されたら早めに医療機関を受診し、継続的に治療を受けることが大切です。医療機関では、狭心症の種類や現在の状態、原因などを突き止め、それに応じた治療を検討します。

医療機関での治療

通常、狭心症では病気の種類に応じた薬物療法が検討されます。それに加え、症状に応じて血管に細い管を挿入し内側から血管を広げる“心臓カテーテル治療”や、血管同士をつなぎ合わせて血液の流れるルートを新しく作る“冠動脈バイパス手術”などの治療方法が検討されることもあります。

また、狭心症では喫煙などの生活習慣が影響していることがあるため、生活指導が行われることもあります。

そのほか、狭心症では急な胸の痛みなどの発作が起こることがあるため、医療機関では発作時に有効な舌下錠の処方や発作時の対処方法に関する指導も行います。

狭心症改善のために自分ができること

狭心症にかかったら、心臓に負担のかかる生活習慣を避けることが大切です。以下では、注意したい生活習慣についてご紹介します。

適度な運動

血管は一度詰まってしまうと元に戻りません。しかし、運動習慣を身につけることによって新たな血管が生まれ、心臓の血流がよくなる可能性があります。

生活習慣の見直し

人間は動作をするたびに心臓に負担をかけています。そのため、食事、排便、入浴、運動などさまざまな動作を立て続けに行おうとせず、30分程度休んでから次の動作をするようにしましょう。

また、排便の際にはいきみすぎると心臓に負担がかかりますので、日頃から便通をよくするように心がけましょう。加えて、入浴時は寒暖差などが心臓に負担をかける可能性があるため、お湯をぬるめにする、長湯をしない、脱衣所を温めるなどの工夫が大切です。

嗜好品の制限

喫煙は動脈硬化を促進し、心臓に負担をかけます。そのため禁煙を心がけましょう。

また、コーヒーなどのカフェインは心臓を興奮させることがあるため、飲みすぎに注意しましょう。

強い発作が現れたら医療機関へ

狭心症の発作で、今までにないほどの強い痛みが現れたときや処方された舌下錠を服用しても30分以上発作が治まらないとき、発作の回数が増えてきたときなどは、速やかに医療機関を受診することを検討しましょう。

狭心症を治すためには継続的な医療機関の受診が大切

前述のとおり、狭心症を自分の力だけで治すことは困難です。発作が出たときの対処方法を知り、急性冠症候群への発展を予防するためにも、医療機関で継続的に治療を受けるようにしましょう。

狭心症のことならサルスクリニックへご相談ください

サルスクリニックは、患者さんが病気とともに楽しく生きられるようサポートするクリニックです。通いやすさを追求し、平日夜や土日祝日にも診療を行うほか、初診以降は状況によってオンライン診療が行えることもあるため、忙しい方でも無理なく通院しやすいでしょう。

また、当院には医師だけでなく管理栄養士も在籍しているため、ライフスタイルに応じた無理のない生活習慣の改善を提案します。受診の予約や決済はスマートフォンから行えますので、まずはお気軽にご相談ください。

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