お酒を飲んで顔が赤くなる人は◯◯のリスクが高い!?

この記事のポイント

  1. アルコールの分解酵素を持たない方や、分解酵素のはたらきが弱い方は飲酒で顔が赤くなりやすい
  2. 顔が赤くなる体質の方は、飲酒で食道がんなどになるリスクが高い
  3. 少量の飲酒でも顔が赤くなる方は節酒に努め、定期的にがん検診を

アルコールを飲むとすぐに顔が赤くなる方がいる一方、たくさん飲んでも顔色が変わらない方もいます。なぜこのような違いがあるのでしょうか。

今回は飲酒で顔が赤くなる理由や、顔が赤くなる体質の方が注意するべきことについて解説します。

アルコールで顔が赤くなる原因とは?

お酒を飲んで顔が赤くなることを“フラッシング反応”と呼びます。これは、体内にあるALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)というアルコールを無害な物質へと分解する酵素のはたらきが弱かったり、そもそもこの酵素を持たなかったりするためであり、いわゆるお酒に弱い体質の方に多い反応です。

このフラッシング反応が起こる原因は、アルコールの分解に時間がかかることから、毒性の強いアセトアルデヒドが血液中に急激にたまることだと考えられます。また、顔が赤くなるほかにも、吐き気・動悸・眠気・頭痛などを引き起こすとされています。

アルコールで顔が赤くなる方が飲酒するリスク

分解酵素のはたらきが弱い、あるいは分解酵素を持っていない方がアルコールを飲むリスクは、顔が赤くなるなどの一時的な症状以外にもあります。

そもそも飲酒自体が口腔がんや食道がん、肝臓がんなどの多くのがんの原因になるとされていますが、なかでも食道がんは分解できなかったアセトアルデヒドが発症原因になるとされています。そのため、アルコールで顔が赤くなる体質の方のほうが発症リスクが高いといえます。

また、アルコールで顔が赤くなる体質の方が飲酒に加えて喫煙もすると、そうでない方よりもさらに発がんリスクが上昇することが明らかになっています。

アルコールで顔が赤くなる方が気を付けるべきこと

顔が赤くなるなどのフラッシング反応がある方は、そうでない方以上に生活習慣や定期的な検診に留意することが大切です。

喫煙と飲酒はがんを引き起こす大きなリスクであり、フラッシング反応が出る体質の方ではさらにそのリスクが高まります。まずは、節酒と禁煙に努めましょう。

また、がんは早期発見が大事な病気です。何か症状があるときはもちろん、症状がなくても定期的に検診を受けるようにしましょう。特にフラッシング反応が出る体質の方の発症リスクが高いとされる食道がんは多くの場合、初期には自覚症状がありません。健康診断の内視鏡検査(胃カメラ)などで偶然見つかることがほとんどです。そのため、定期的に検査を受けることが重要です。

アルコールで赤くなる体質の方は、特に定期的な検診を!

お酒を飲んで顔が赤くなる方は、アルコールの分解酵素を持っていない、または分解酵素のはたらきが弱いというケースが多いです。このような体質の方がお酒を飲み続けたり、喫煙を続けたりすると食道がんをはじめとするがんの発がんリスクが、フラッシング反応が出ない体質の方以上に上がってしまいます。心当たりのある方は、特に定期的な健診を心がけましょう。

日本橋と武蔵境にあるサルスクリニックでは、各種検査、健診を行っています。アルコールで赤くなる体質や、それにかかわらず日頃の生活習慣に関してお悩みのある方は、ぜひ一度お立ち寄りください。

※サルスクリニックの健康診断について、詳しくはこちらをご覧ください。

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