脂質異常症が治らない原因と対処法とは? 〜治療期間や治らない時に考えられる原因についてご紹介〜

この記事のポイント

  1. 脂質異常症は生涯にわたって付き合っていく必要がある
  2. 治療の基本は食事療法・運動療法・薬物療法
  3. 病気のタイプによって、必要となる治療が異なることもある

血液検査のコレステロール値や中性脂肪の値に異常があるとき診断される“脂質異常症”。自覚症状はほとんどありませんが、放置していると血管が弾力性を失う“動脈硬化”を促進させ、最終的に脳梗塞のうこうそくや心筋梗塞など命に関わる病気へと発展する恐れもあります。健康診断などをきっかけに脂質異常症と診断され、生活習慣の改善などを試みているものの「なかなか治らない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。このページでは、脂質異常症の基本的な治療方法についてご紹介します。

脂質異常症は治らない病気なの?

脂質異常症は多くの場合、生涯にわたって食事療法・運動療法・薬物療法を継続する必要があるため、完全に治すことは難しいといわれています。そのため、仮に治療薬を服用することで一時的にコレステロール値や中性脂肪の値がよくなったとしても、自己判断で治療薬を減らしたり、服用を中止したりすることは控えましょう。

脂質異常症の治療期間はどのくらい?

脂質異常症の治療の基本は、食事療法や運動療法などによる生活習慣の改善です。基本的に食事療法や運動療法は2〜3か月程度続けて様子を見ることが一般的です。これでも効果が不十分な場合に、薬物療法が検討されることがあります。

特に脂質異常症の中でも、中性脂肪の値が高い“高トリグリセライド血症”や、HDL(善玉)コレステロールの値が低い“低HDLコレステロール血症“は、食事療法や運動療法で改善しやすい傾向にあるといわれています。一方、LDL(悪玉)コレステロールの値が高い“高LDLコレステロール血症”の場合、食事療法や運動療法だけでは十分に改善しないことが多く、薬物療法が検討されやすい傾向にあります。

薬物療法が検討されるケース

前述のとおり、一定期間食事療法や運動療法などを行って生活習慣を改善しても数値の改善が不十分な場合には、薬物療法が検討されます。また、特に糖尿病や慢性腎臓病などほかの病気にもかかっている方の場合、そうでない方よりも早期に薬物療法が検討されることが一般的です。

一方、若い方や女性など、もともと動脈硬化のリスクが低いと考えられる方の場合には、薬物療法を控えて様子を見るケースもあります。

治らない場合は生活習慣以外が原因の可能性も

脂質異常症の主な原因は、食生活などの生活習慣ですが、中には生活習慣以外の原因で脂質異常症にかかっている方もいます。たとえば、血のつながった家族に脂質異常症の方が多い場合、生まれつき脂質異常症にかかりやすい体質である可能性があります。また閉経後の女性も、女性ホルモン“エストロゲン”が減少することにより、脂質異常症にかかりやすいといわれています。

そのため、生活習慣を改善しても数値がよくならない脂質異常症では、そのほかの原因も含めて検討することが大切です。

脂質異常症が治らないときの対処法

脂質異常症の基本の治療である食事療法や運動療法などによって生活習慣を改善してもなかなか治らないときは、医療機関に相談しましょう。医療機関では、正しい知識を持つスタッフが詳しい検査や診療で脂質異常症の原因に合った治療を検討します。また生活習慣の改善についても、専門家による指導を受けられることがあるため、自己流で行うよりも高い効果が期待できる可能性もあります。

脂質異常症のことならサルスクリニックへご相談ください

サルスクリニックは、患者さんが病気と共に楽しく生きられるようサポートするクリニックです。脂質異常症のように継続的な治療が必要な病気の患者さんのために通いやすさを重視し、平日の夜や土日祝日の診療を行うほか、初診以降はオンライン診療を取り入れることもあります。

また医師だけでなく管理栄養士が在籍しているため、生活習慣の改善についても指導が可能です。一人ひとりのライフスタイルに合った無理のない生活習慣を提案することで、長期にわたってコレステロール値や中性脂肪の値をコントロールすることを目指します。受診の予約や決済はスマートフォンから行えますので、まずはお気軽にご相談ください。

※サルスクリニックの健康診断について、詳しくはこちらをご覧ください。

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