生活習慣病は治らないの?
生活習慣病のほとんどは完全に治るということはなく、生涯にわたって治療を継続することが大切になります。このため継続的な通院や、医療従事者の指示に従って生活習慣そのものを変えていく必要があることが一般的です。
ただし、一部の生活習慣病では、治療を受けることで根治*が期待できる可能性もあります。
*根治:病気を完全に治すこと
生活習慣病の治療法
生活習慣病と診断された場合、その種類や程度にもよりますが、食事療法・運動療法などによって生活習慣の改善が検討されることが一般的です。そのほか、場合によっては薬物療法などの治療も併せて検討されることがあります。
以下では、食事療法や運動療法の一般的なポイントやそのほかの治療についてご紹介します。なお、生活習慣病の種類や状態などによって積極的に摂取したい食べ物や控えたい食べ物、また運動量や内容の詳細は異なります。そのため、自己判断せず、必ず医師や栄養士などの指示に従って、基本的な考え方を学ぶようにしましょう。
食事療法
一般的な食事療法では、食べ過ぎを防ぐこと、栄養バランスのよい食事を取ること、間食をしないことなどが指導されます。自分の適性カロリーを知り、それに見合った食事を取るようにしましょう。食事を取る際は主食・主菜・副菜・汁物など種類をそろえ、栄養のバランスを整えましょう。また塩分の取りすぎにも注意が必要です。1日の塩分摂取量を6g程度にとどめるようにしましょう。
運動療法
適度な運動は、脂質異常や肥満の改善に役立つほか、血糖値を下げるホルモン“インスリン”のはたらきをよくするといわれています。また、運動そのものがストレスの解消にもつながります。
具体的な運動の内容は患者さんの状態にもよるため、医療従事者の指示に従いましょう。一般的にはウォーキング、水泳などの軽い運動を毎日続けることが大切です。運動の強度は軽く息が上がる程度が望ましいといわれています。急に強度の強い運動を開始するのではなく、自分にできる範囲で徐々に取り入れるようにしましょう。
そのほかの治療
生活習慣病の治療には、薬物治療、外科治療などが検討されることもあります。これらの治療方法が検討されるタイミングは、病気や患者さんの状態によっても異なります。
たとえば、脂質異常症や高血圧症などの生活習慣病では、まず食事療法・運動療法が検討されますが、これらを行っても改善が不十分な場合に薬物療法が検討されることが一般的です。
生活習慣を改善しても生活習慣病が治らないときの原因
生活習慣を改善しても治らない生活習慣病では、ほかの原因が影響している可能性があります。たとえば脂質異常症の場合、生まれつき体質的に脂質異常症になりやすい方がいることが分かっているほか、女性ホルモン“エストロゲン”が減少してしまう閉経後の女性に生じやすい場合もあるといわれています。
生活習慣病とうまく付き合っていくためのポイント
生活習慣病と診断されたり、その疑いがあると言われたりした場合には、放置せず医療機関の受診を検討しましょう。医療機関ではより詳しい検査・診療を行い、原因に合った治療や生活指導を行います。すでに治療を受けている方で「生活習慣を改善しても治らない」「食事療法・運動療法を続けられる自信がない」という方も、まずはその悩みを医療機関に相談してみましょう。より適切な手段を指導してくれる可能性もあります。
まずはサルスクリニックへご相談ください
サルスクリニックは健康診断から診察までをワンストップで結びつけるクリニックです。健康診断で異常が見つかればそのまま検査・診療を行い、病気の早期発見・治療に役立てます。診断後も継続的な受診がしやすいよう、平日の夜や土日祝日にも診療を行っているほか、初診以降はオンライン診療を提案することもあるため、忙しい方でも無理なく通い続けていただくことが可能です。
また、当院には医師だけでなく管理栄養士が在籍しており、一人ひとりのライフスタイルに合った生活習慣の提案を行っています。予約・決済はスマートフォンから行えますので、お気軽にご相談ください。
※サルスクリニックの健康診断について、詳しくはこちらをご覧ください。