中性脂肪が高いとどんな病気になるの? ~脂質異常症などの生活習慣病に注意~

この記事のポイント

  1. 中性脂肪が高くなっても自覚症状がほとんど現れない
  2. 中性脂肪が高くなると心筋梗塞などの緊急性の高い病気につながるリスクが
  3. 生活習慣の見直しと定期的な検査で病気の予防に努めて

中性脂肪が高いと肥満につながるだけでなく、重篤な病気を引き起こす可能性があります。そのため、中性脂肪が高い場合には病気の予防のためにも中性脂肪を下げることが大切です。

今回は、中性脂肪が高い状態が続くとどのような病気を引き起こす危険性があるのか、また中性脂肪を減らすにはどのように対策したらよいのかを中心に解説いたします。

中性脂肪とは?

中性脂肪はエネルギー源となることに加え、体温の維持や臓器の保護などの役割も担っています。しかし、中性脂肪がエネルギーとして消費されず過剰になると脂肪として体に蓄積されてしまうため、食べ過ぎやお酒の飲みすぎなどには注意してください。

中性脂肪に関して、詳しくはこちらの記事でもご紹介しています。

中性脂肪が高いと命に関わる病気のリスクも高くなる

中性脂肪が高くなると、肥満や生活習慣病になりやすいだけでなく、複数の病気につながる恐れがあるため気を付けなければいけません。中性脂肪が高いことの背景に何らかの病気(閉塞性黄疸へいそくせいおうだん、糖尿病、甲状腺機能低下症、ネフローゼ症候群など)が隠れていることもあります。

特に脂質異常症には注意が必要です。脂質異常症とは、中性脂肪をはじめとする脂質の血中濃度が基準値を超えた状態を指します。脂質異常症は特に症状が出ないにもかかわらず、少しずつ動脈硬化が進むため血管が詰まりやすくなります。その結果、脳梗塞のうこうそくや心筋梗塞などの緊急性の高い病気につながるリスクがあるのです。

中性脂肪を下げるための対策

中性脂肪が高くなる主な原因は生活習慣の乱れですから、食生活の見直しや運動不足の解消に取り組むことが大切です。

まずは、栄養バランスのよい食事を適量取ることを心がけましょう。また、アルコールの飲みすぎや糖分の取りすぎにもご注意ください。

運動不足の方は、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を1日30分程度行ってみましょう。できれば毎日行うことが望ましいですが、難しい場合は1日10分程度これらの運動を続けてみてください。

定期的な検査で病気の予防に努めて

中性脂肪が高いと複数の病気につながるリスクがあります。ただし、中性脂肪が高かったとしても症状が出にくいため、定期的に検査を受けることが重要です。

サルスクリニックでは、検診・健診と診療をワンストップで行っていることに加え、診断結果を分かりやすく伝えるように心がけています。中性脂肪が高い方や肥満が気になる方は気軽にサルスクリニックを受診ください。

※サルスクリニックの健康診断についてはこちら をご覧ください。

フローティングバナー フローティングバナー