アルコールの分解時間はどうやって計算するの?
アルコールの分解時間を計算するためには、一般的にアルコール摂取量の基準となる“1単位”がどのくらいかを理解しておく必要があります。日本におけるアルコールの1単位は、純アルコールで約20gとされます。
アルコール1単位に相当するだいたいのお酒の量
- ビール:500ml(中瓶1本またはロング缶1本)
- 日本酒:180ml(1合)
- ウイスキー:60ml(ダブル1杯)
- ワイン:200ml(グラス2杯)
- チューハイ:アルコール度数7%のもので350ml(缶1本)
- 焼酎:アルコール度数25%のもので110ml(0.6合)
アルコールの分解にかかる時間の目安
体質や年齢などにより個人差はありますが、1単位のお酒を飲んだ場合にかかるアルコールの分解時間は男性で約2.2時間程度、女性で3時間程度とされています。お酒に弱い人や高齢者ではさらに多くの時間がかかります。また、同じ人でも飲酒した日の体調や疲労の程度によって分解速度が異なるとされます。
特に睡眠中は、アルコールの分解速度が遅くなります。そのため、一晩寝たからといってアルコールの分解が終わっているとは限らないことを覚えておきましょう。
飲酒運転をしないためにはどれくらい時間を置けばよい?
アルコールが分解され、体から完全に消えるまでの時間は個人差が大きいため、意図せずに飲酒運転をしてしまわないようアルコール・薬物関連3学会によって飲酒運転予防のためのガイドラインが定められています。
具体的には、飲酒したら純アルコール換算の飲酒量(g)÷4時間以上は運転をしてはいけないとされています。つまり、1単位のアルコール(20g)を飲んだ場合、最低5時間は運転できません。
お酒の上手な飲み方とは?
空腹時にお酒を飲むと、酔いが回るのが早くなるとされます。これは、胃の中に食べ物がないとアルコールが直接小腸へ流れ込んでしまい、吸収速度が速くなるためです。
また、空腹時はアルコールの分解速度が遅くなるため、お酒を飲む時には次のようなおつまみを一緒に食べるのがおすすめです。
たんぱく質を含む食品
アルコールを分解する肝臓のはたらきや分解酵素を活性化させるには、たんぱく質を取るとよいとされています。たんぱく質が含まれる食品には、枝豆やチーズ、ビーフジャーキーや魚肉ソーセージなどがあります。
ビタミンBを含む食品
ビタミンBが含まれた食品を意識的に取ることも、アルコールを分解する助けになります。ビタミンBを含む食品には、豚肉やニンニクなどがあります。
アルコールの分解時間の目安を知ってお酒と上手に付き合おう
アルコールの分解には時間がかかり、その時間は個人の体質やその日の体調によって大きく異なります。自分の酔い方やアルコールの分解にかかる時間の目安について知っておくことは、お酒と上手に付き合っていくにあたり大切なことです。また飲酒運転防止のために、アルコール・薬物関連3学会によるガイドラインが定められていることも覚えておきましょう。
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