高尿酸血症の薬はいつまで飲めばいい? ~生活習慣の改善で薬をやめるためのポイントも解説~

この記事のポイント

  1. 高尿酸血症の薬は処方されたとおりに飲み続けることが大切
  2. 尿酸降下薬を自己判断でやめると、尿酸値はすぐに高い状態に戻ることが一般的
  3. 尿アルカリ化薬を自己判断でやめると、尿路結石につながることがある
  4. 生活習慣を改善して尿酸値が低い状態が維持できれば、薬をやめられる可能性もある

高尿酸血症とは、血中の尿酸値が高い状態です。尿酸値が高い状態が続くと、痛風や尿路結石の原因となることもあるため、生活習慣の改善のほか、薬(尿酸降下薬)で尿酸値を下げる場合があります。本記事では、これらの薬はいつまで飲む必要があるのか、途中でやめるとどうなるのか、やめるためにどんなことに気を付けたらよいのかなどについて詳しく解説します。

高尿酸血症の薬はいつまで飲むの?

高尿酸血症と診断される基準は、尿酸値が7.0mg/dL以上です。ただし、尿酸値が8.0mg/dL未満かつ痛風発作が起きたことがなければ、医師の指導のもと薬を飲まずに生活習慣を整えながら様子を見ることが一般的です。

尿酸値が8.0mg/dL以上の場合は、体質や体調、合併症の有無などによって服薬の必要があるか判断し、9.0mg/dLを超えると痛風発作やそのほか合併症のリスクが高まるため、多くの場合で服薬が必要になります。

尿酸降下薬の飲み始めに尿酸値が急低下すると痛風発作が起こることがあるため、3か月~半年程度かけて少しずつ薬の量を増やし、尿酸値を徐々に下げていきます。また、もし痛風発作が起こってしまっても、自己判断でやめずに継続することが大切です。一度薬をやめると尿酸値はすぐに元に戻ってしまうため、注意しましょう。

このように、高尿酸血症の薬はある程度継続する必要があります。一方で、尿酸値が6.0mg/dL以下の状態を維持できれば薬をやめられる可能性もあります。

高尿酸血症の薬を自己判断でやめるリスク

高尿酸血症の薬をやめるとすぐに尿酸値が高い状態に戻ってしまい、痛風や尿路結石につながる場合があります。そのため自己判断で減薬したり中止したりせず、処方されたとおりの量をしっかりと飲み続けることが大切です。

また尿酸降下薬の一種である尿酸排泄促進薬は、尿酸が尿に排泄されるのを促すため、尿中の尿酸が増えて尿路結石のリスクが上がります。その予防のために、尿アルカリ化薬が処方されることがあります。そのため、尿アルカリ化薬を自己判断でやめてしまうと尿路結石につながる場合があります。

高尿酸血症の薬をやめるためには

生活習慣を改善し尿酸値が低い状態が維持できれば、薬をやめられる可能性もあります。まずは、摂取エネルギーを抑える、お酒を控える、1日2Lの水を飲む、適度な運動、ストレスをためないなどを心がけましょう。

特に、尿酸の元になるプリン体は1日400mgまでに抑えましょう。プリン体は肉や魚に多く含まれます。100gあたりのプリン体含有量は、豚や牛のレバー、カツオが200~300mg、鶏レバーやあんこうは300mg以上といわれています。

そのほか、ショ糖や果糖などを含む清涼飲料水やアイスなども取りすぎないように注意しましょう。ただし、生活習慣の改善は、一人ひとり適切な内容が異なることもあるため、無理なく続けるためにも医師に相談してから始めましょう。

高尿酸血症の薬は処方どおりに飲み続けよう

高尿酸血症の薬を服薬中は、血液検査などで薬の効果や副作用を確認するため、定期的な通院が必要となります。

サルスクリニックでは、予約も決済もスマホで可能なので通院しやすいという特徴があります。また、在籍する医師や管理栄養士が食事療法などに関してもアドバイスを行っているため、高尿酸血症であっても楽しく生きられるようサポートを行います。

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