減塩と血圧の関係とは? ~いつもの食事から塩を減らすと血圧が下がるってホント?~

この記事のポイント

  1. 食塩摂取量と高血圧の有病率は関連している
  2. 高血圧の予防や治療には減塩が不可欠
  3. 血圧の高さや、食塩の取りすぎが気になったら医師や管理栄養士に相談を

食塩の取りすぎは高血圧につながることが分かっています。一方、日本人の食塩摂取量は以前から多いことが指摘されているため、食生活では減塩を意識することが大切です。今回は塩の摂取量と血圧との関係に加え、主な減塩のコツもご紹介します。

減塩するとどのくらい血圧が下がるの?

高血圧の人が食塩を1日1g(しょうゆ小さじ1杯の程度)減らせば、上の血圧は1mmHg程度、下の血圧は0.5mmHg程度下がるといわれています。

たとえば高血圧の人が、日本人の平均摂取量である10~11gの食塩を取っていた場合、6gまで減らすことができれば、血圧は5mmHg程度下がることになります。また、減塩は高血圧への薬が効きにくい治療抵抗性高血圧や、夜に血圧が高くなる夜間高血圧にも効果があるとされているので、病気の状態によらず減塩がすすめられます。

減塩のポイントとは?

減塩は“薄味だから美味しくない”というイメージがありますが、塩味以外の工夫で美味しく食べることができます。それどころか減塩を継続すると薄味に慣れて、素材やだしのうまみを感じられるようになることも分かっています。

ここからは、美味しく健康によい食事を続けるためのコツをご紹介します。

調味料を減らす

塩やしょうゆを減らすとどうしても薄味になりがちですが、だしをしっかり取ってうまみや香りを生かす、ゆずやレモンなどの酸味を利用する、ハーブやゴマなどの風味を効かせるなどして、味に幅を持たせてみましょう。減塩調味料も市販されているので、うまく活用しましょう。

麺類の汁は残す

スープには塩分が多く含まれるため、うどんやラーメンのスープはできるだけ残しましょう。

新鮮な食材の活用

素材自体の美味しさを楽しむことができるのは、薄味ならではの醍醐味だいごみです。減塩しながらも、おいしい食事を取れるように食材選びにもこだわってみましょう。

ミネラル摂取

カリウム、マグネシウムなど、野菜やフルーツに含まれるミネラルにも血圧を下げる効果があることが分かっています。

減塩を心がけていても、実際の食塩摂取量が意外に多いこともあります。正確な食塩摂取量の測定は尿検査や管理栄養士へ相談することで調べられます。定期的に通院し、測定を行いましょう。

無理なく減塩を続けたい方はサルスクリニックにご相談を

減塩には、血圧を下げる効果が見込めます。美味しく楽しく続けていくためにも、今回ご紹介したような工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。また血圧が高い方や、減塩の食事について気になる方は医師や管理栄養士に相談してみましょう。

日本橋と武蔵境にあるサルスクリニックは、駅に近い通いやすい立地にあり、カフェのような院内でくつろいで受診いただけます。管理栄養士が常駐しているので、食事療法について相談できるのはもちろん、患者さんそれぞれに合わせた治療や食事メニューを提案し、継続をサポートいたします。また各種検査、健診も行っていますので、治療の結果を定期的に確認できるほか、定期的な健診で高血圧などの早期発見も可能です。

サルスクリニックでは、たとえ病気であっても患者さんがその人らしく生活できるようにサポートします。ご自身に合った食事療法についてのご相談や、食塩摂取量の測定などをご希望でしたら、ぜひ一度ご相談ください。

※サルスクリニックの健康診断について、詳しくはこちらをご覧ください。

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