高血圧を改善する食事とは? ~無理のない減塩で血圧を下げるコツ~

この記事のポイント

  1. 高血圧の人が食塩を取ると、正常血圧の人に比べて血圧が上がりやすい
  2. 高血圧の場合の食塩推奨量は6g/日未満
  3. 減塩の継続のためには定期的な食塩摂取量の評価も重要

高血圧の人は減塩による食事療法が重要です。しかし、無理な減塩で味気ない食事になれば、長く続けられません。減塩は長期的な目線で、美味しく楽しく継続することが大切です。そこで今回は、減塩する際のポイントやコツを含め、減塩食の基本を紹介します。

高血圧と食事の関係

高血圧の方が食塩をたくさん摂取した場合、一般の方と比べて血圧が上がりやすいことが分かっています。また、高血が高い状態が続くと血管や心臓にも負担がかかり、動脈硬化なども進行します。そして、やがては心筋梗塞しんきんこうそくや脳梗塞をはじめ、さまざまな病気のリスクが高まります。

一方で、1日に1g減塩するだけで収縮期血圧が約1mmHg低下するなど、血圧と塩分は密接に関係しており、減塩食を継続すれば高血圧は改善することも分かっています。つまり、減塩は高血圧だけでなく、さまざまな病気のリスクを抑えることにもつながるのです。

高血圧の場合の食塩の推奨量は、一般の人(男性8g未満、女性7g未満)より低く設定されており、男女ともに6g/日未満が推奨されています。

そこで、減塩を美味しく楽しく続けられるポイントをいくつかご紹介します。

減塩のポイント

減塩しても、工夫次第で美味しい食事を作ることはできます。また、減塩を続けるうちに薄味に慣れて、素材やだしのうまみを感じられるようになることも分かっています。美味しく続けられて健康にもよい、減塩食のコツをいくつかご紹介します。

調味料を減らす

調理のとき、塩やしょうゆなどを目分量で入れると多くなりがちです。小さな計量スプーンで正確に量る習慣をつけましょう。塩分を減らすとどうしても薄味になりがちですが、だしをしっかりとってうまみや香りを生かしたり、減塩調味料を活用したりすることがおすすめです。

加工食品は工夫して利用する

加工食品にも塩分が含まれています。利用する場合は塩分を確認し、多い場合は調味料を減らすなど工夫して活用しましょう。なお栄養表示で「ナトリウム量」と表示している場合、食塩量はその2.5倍になるので気を付けましょう。

新鮮な食材や香辛料の利用で美味しく

素材自体の美味しさを楽しむことができるのは、薄味ならではの醍醐味です。また、塩分の少ないゆずやレモンなどの酸味を利用する、ハーブやごまなどの風味を効かせるなどして、味に幅を持たせてみましょう。

少し濃いものを食べたい日は一品だけ塩をきかせるなど、メリハリをつけた味付けにすることがオススメです。さらに、最近では減塩メニューのあるレストランや宅配弁当のサービスなども増えているので、うまく取り入れて無理なく減塩を続けていきましょう。

食塩を制限しているつもりでも、以外と多く塩分をとっていることもあります。食塩摂取量を測定して日常の食塩摂取量を知ることも大切です。食塩摂取量は尿検査や栄養士に調べてもらうことによって可能なので、定期的に測定してみましょう。

高血圧を改善するには減塩を! 無理なく続けたい方はクリニックにご相談ください

減塩は高血圧の方にとって大切なことですが、減塩のポイントを抑えつつも無理なく継続することが重要です。また、実際にどれくらい減塩ができているかを知るために、定期的に食塩摂取量を測定してみましょう。

日本橋と武蔵境にあるサルスクリニックは、駅近の通いやすい立地とカフェのような院内でくつろいで受診いただけます。各種健診、検査が実施できるので、定期的な健診での高血圧の早期発見や尿検査による食塩摂取量の測定も可能です。

管理栄養士が常駐しているので、減塩食などの食事療法について相談できるのはもちろん、患者さんそれぞれの好みに合わせた内容を提案し、継続をサポートいたします。ご自身に合った食事療法についてのご相談や食塩摂取量の測定などをご希望でしたら、ぜひ一度お越しください。

※サルスクリニックの健康診断について、詳しくはこちらをご覧ください。

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