血糖値測定器とは? ~血糖自己測定を行ったほうがよい人や測定の方法~

この記事のポイント

  1. 糖尿病治療に必須の血糖値コントロールには、自身の血糖値を把握することが重要
  2. かかりつけ医と相談しながら血糖値測定器を使用し、血糖自己測定を実施
  3. 血糖自己測定を、治療効果の確認や低血糖状態の予防に活用しましょう

血糖値測定器とは、自分で血糖値を測る“血糖自己測定”に使用する機器です。もちろん医療機関でも糖尿病の診断や治療の効果確認のため血糖値は測定されますが、血糖値は時間単位で常に変化しているため、日常生活のなかで自らの血糖値を把握しておくことは重要です。

今回は血糖自己測定の目的や、測定に使用する血糖値測定器の使い方などについて解説します。

血糖値測定器とは?

糖尿病治療で重要となるのが、血糖値ができるだけ正常値になるようコントロールすることです。そのためには日常的に血糖値の変化を把握することが重要です。そこで活躍するのが、血糖値測定器です。

血糖値測定器を使用すると、自宅で血糖値を測定することができます。血糖値測定器での測定が有効なのは、主に血糖値を下げる自己注射を使用している方、妊娠している方、シックデイ*の方、特殊なインスリン治療をしている方などです。血糖値を下げる注射薬を使用している場合や妊娠中に糖尿病にかかっている一部の方など、保険適用できるケースもあります。

*シックデイ:糖尿病患者さんがほかの病気(感染症など)にかかり、食事ができないときのこと。血糖コントロールが良好であっても、シックデイのときは血糖値が極めて高くなることがある。

血糖値はただ測定するだけなく、日々の変化を記録して主治医と共有することが大切です。主治医は記録の内容から治療の効果を確認し、必要に応じて治療内容を変更することもできます。記録の際に、血糖値だけでなく測定したタイミング、食事や運動の内容、低血糖前後の状況や症状なども記録しておけば、さらに治療に役立ちます。このように、血糖自己測定はよりよい治療を進めていくうえで貴重な情報源となるのです。

血糖値測定器の使い方

測定器には複数の種類がありますが、通常は清潔な指先や手のひらなどの皮膚に針を刺し(穿刺せんし)、採取した血液を測定器に取り込みセンサーで測定します。

最近では、穿刺のときの課題であった痛みを軽減する方法も考案されています。たとえば、穿刺の前に氷水で手指を冷やす方法などがあります。また、穿刺針が細く改良された測定器や、穿刺しなくてよい測定器も登場しています。

なお、機器によって使用方法が異なりますので、詳しい使い方については主治医から説明を受け、使用説明書を確認してください。

血糖値測定器を用いて必要に応じた血糖値の管理を

血糖値測定のタイミングや頻度など、詳しいスケジュールは主治医と相談しながら決めましょう。その際に、保険適用されるかどうかを含め、血糖自己測定にかかる費用も確認するとよいでしょう。

サルスクリニックでは糖尿病をはじめとした生活習慣病の治療のほか、一人ひとりに合わせた生活習慣アドバイスを行っています。WEBからも予約が可能ですので、血糖値などの数値や生活習慣にお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。

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