そもそも糖質制限とは?
糖質制限とは、糖質の摂取量を制限した食事法のことです。しかし、糖質を過剰に制限すると、健康への影響が出たり、食事をする楽しみが損なわれたりする恐れがあります。ここでお話しする糖質制限は、糖質の適正量を把握し、その範囲内にコントロールする“緩やかな糖質制限”の方法です。この範囲内に糖質をおさめることができれば、お肉もお酒も口にしていただけるので、ストレスをあまり感じることなく食生活の改善に取り組むことができるのではないでしょうか。
糖尿病の食事療法の1つとして提唱された糖質制限ですが、近年ではダイエット法としても取り上げられるようになってきています。
糖質制限の適正範囲とは?
今回取り上げる緩やかな糖質制限では、1食あたりの糖質を20g以上40g以下に抑えて、1日の糖質が130gを超えないように調整することが推奨されています。ただし、糖尿病の治療をすでに行っている方は担当医や管理栄養士の指導を受けて行うことが重要です。
サルスクリニックは、管理栄養士が丁寧な栄養指導を行っていますので、糖尿病の方や糖質制限に興味がある方はお気軽に受診ください。
糖質制限の方法~コンビニでの食品の選び方~
今回は、一人暮らしの方や働いている方も取り入れやすい、コンビニで食品を買うときに気を付けるべき糖質制限のポイントをご紹介します。
おにぎりや菓子パンだけという炭水化物のみの食事を避ける
コンビニで食事を済ませるときに、手軽に食べられるおにぎり、菓子パンや総菜パンといった食品のみを買ってしまいがちではないでしょうか。
これらは炭水化物を多く含む食品であるため、体内に吸収されると糖質となります。特に、炭水化物が多い食品が重なっている焼きそばパン(麺とパン)やコロッケパン(芋とパン)は避けることがすすめられます。
また、おにぎりやパンだけを食べるのは血糖値を上昇させてしまう恐れがあるだけでなく、栄養バランスも偏ってしまうので、サラダやお惣菜なども併せて買うとよいでしょう。
コンビニ弁当を選ぶ際の注意点
親子丼やカツ丼などの丼もの、パスタ・ラーメンなどの麺類は炭水化物が多くなりがちです。
コンビニ弁当で選ぶなら、幕の内弁当のように“主食+おかず数品”が入っているものを選びましょう。いろいろな食材が入っているほうが栄養バランスも整えやすくなります。
購入前に食品の栄養成分表示を確認する
コンビニの食品は、栄養成分表示が貼られているものが多いです。糖質の項目があるものについては糖質を、糖質の項目がないものに関しては炭水化物の表示をご確認ください。そこで、1食あたりの糖質が適正範囲を超えていないかをチェックしたうえで購入しましょう。
最近では、低糖質やロカボをうたった食品も増えているので、それらをうまく活用するのも1つの方法です。
コンビニで買える糖質制限におすすめの食品
では具体的に、コンビニで買い物をする際、どのような食品を選べばよいのでしょうか。コンビニを利用する際におすすめの食品を食事とおやつに分けて紹介します。
~食事編~
サラダチキンなどの鶏肉の食品は糖質が低いので、糖質制限を行っている方におすすめの食品の1つです。最近では、こんにゃくや海藻からつくられた糖質オフの麺類などがコンビニでも購入できるため、これらを活用するのもよいでしょう。
~おやつ編~
ちょっと小腹が空いたとき、また甘いものが食べたくなったとき、糖質制限中でもコンビニで選べるものはたくさんあります。
無塩のナッツ類、ヨーグルト、するめやドライフルーツなどの乾物は間食に適しています。特にナッツ類やするめは、よく噛まないと食べられないので満腹感も得られやすいでしょう。
糖質制限について詳しく知りたい方はサルスクリニックへ
糖質制限をしている方がコンビニを利用するときは、糖質が適正範囲内におさまるように食品を選ぶことが大切です。食品を選ぶときに注意すべきポイントを押さえて選べば、糖質を制限しながらも食事を楽しむことができるでしょう。しかし、糖質制限を行うことによって動脈硬化のリスクを高めたり、腎障害を悪化させたりする恐れがありますので、特に糖尿病や糖尿病の疑いのある方は医師に相談のうえで糖質制限を行ってください。
サルスクリニックは“病気とともに楽しく生きられるようサポートする”をモットーに、診療にとどまらず管理栄養士による栄養指導も行っています。糖尿病の方や糖質制限について興味のある方はぜひ一度ご相談ください。
※サルスクリニックの栄養指導についてはこちらをご覧ください。