中性脂肪を減らすにはどうすればいい?―食生活などの生活習慣改善が大切

この記事のポイント

  1. 中性脂肪が基準値以上であると複数の病気になるリスクが高まる
  2. 中性脂肪は高くても自覚症状があまり出ないため、定期的な検査が重要
  3. 中性脂肪を減らすには食生活の見直しが必要
  4. 毎日30分程度の運動をすることも大切

人間には必要不可欠でありながら、増えすぎると健康リスクにつながる中性脂肪。では、中性脂肪が高いと診断された場合には、どのような方法で中性脂肪を減らせばよいのでしょうか。今回は、中性脂肪を減らすための対策を具体的に解説いたします。

中性脂肪が高い状態であるリスクとは?

中性脂肪は、人間が生きていくうえで必要なエネルギー源として、体温の維持や臓器の保護などの役割を担っています。しかし、エネルギーとして使われなかった中性脂肪は脂肪として体に蓄積されて肥満や生活習慣病になりやすくなります。また、中性脂肪が過剰になると動脈硬化が進むため心筋梗塞しんきんこうそくや脳梗塞など重篤な病気につながる恐れがあります。

これらの病気のリスクを取り除くためには、中性脂肪を基準値にする必要があります。

中性脂肪の基準値とは?

中性脂肪の基準値は、30~149mg/dLと定められており、血液検査で調べることが可能です。中性脂肪は増えたとしても自覚症状が乏しいため、定期的に検査を受けることをおすすめします。

中性脂肪が基準値以上となると複数の病気につながるリスクが高まります。一方で中性脂肪が基準値を下回るとエネルギー不足になってしまい体調不良につながる恐れがあるため注意が必要です。したがって、中性脂肪をはじめとする食事制限を過度に行わないように気をつけてください。

中性脂肪の基準値や改善策、リスクについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

中性脂肪を減らす対策とは?

食生活の見直し

中性脂肪が高い方は、まずは食生活の見直しを行いましょう。甘いお菓子を食べるのを控え、栄養バランスのよい食事を腹八分目で食べることを心がけてください。

魚介類には中性脂肪を減らす効果があるため、普段お肉を食べている方は主菜を魚に変えてみるなどの工夫をすることもおすすめです。また、食物繊維や抗酸化作用のある食品を積極的に取りましょう。

サルスクリニックのインスタグラムでは栄養バランスの取れたレシピを紹介していますので、献立を考える際にぜひご活用ください。

【食物繊維が多く含まれる代表的な食品】

  • きのこ類
  • 大豆製品(豆腐や納豆など)
  • 根菜類(ごぼう、大根、にんじんなど)
  • 海藻類(ひじきやわかめなど)

【抗酸化作用のある主な食品】

  • 緑黄色野菜
  • さばやいわしなどの魚類
  • 果物
  • いも類

アルコールを控える

また、アルコールをたくさん飲むと肝臓に脂肪がたまり、そのまま放置すると肝炎や肝硬変になる恐れがあります。特に中性脂肪が高い方は脂肪を蓄積しやすいので飲酒はほどほどにしましょう。

運動不足の解消

運動不足になっている方は、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を毎日30分程度行ってください。最初から30分も続けるのは難しいという方は10分からはじめて、段々と時間を延ばしていくとよいでしょう。

定期的な検査と生活習慣の見直しで中性脂肪を減らして

中性脂肪が高かったとしても自覚症状が出ないため、定期的に検査を受けることが重要です。サルスクリニックでは検診・健診と診療をワンストップで行うのみならず、管理栄養士による食事に関するアドバイスも行っていますので、中性脂肪が気になる方はぜひ一度受診ください。

検査の結果、中性脂肪が高いと診断された方は、食生活をはじめとする生活習慣の見直しを積極的に行って中性脂肪を減らしていきましょう。生活習慣の改善のみではなかなか中性脂肪が減らない場合は、受診して何らかの病気が隠れていないかをチェックする必要があることもあります。

※サルスクリニックの健康診断についてはこちらをご覧ください。

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