LDLコレステロール値だけが高い原因とは?
LDLコレステロール値だけが高い場合、多くの場合は食生活などの生活習慣に原因があると考えられます。以下では、LDLコレステロール値が高くなりやすい原因についてご紹介します。
食生活
LDLコレステロール値が上がりやすい食生活として、まず食べすぎによる摂取カロリー過多が挙げられます。また食事内容としては、肉の脂身、バター、生クリーム、インスタントラーメンなどに豊富に含まれる飽和脂肪酸や、鶏の卵や魚卵などコレステロールを豊富に含む食品の過剰摂取によって、LDLコレステロール値が高くなりやすいといわれています。
生活習慣以外の原因
LDLコレステロール値だけが高い原因として、生活習慣以外では、次のようなことが考えられます。
体質の問題
遺伝によって生まれつきLDLコレステロール値が高くなりやすい体質を持っている方もいます。このような場合を「家族性高コレステロール血症」といいます。
家族性高コレステロール血症の方は、通常の脂質異常症の方よりも動脈硬化が進行しやすいといわれています。血のつながった親族に脂質異常症の方が多い傾向にあって、自身もLDLコレステロール値が高い場合には、医療機関を受診しましょう。
女性ホルモンの影響
女性の場合、閉経とともに「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが減少することで、LDLコレステロール値が高くなることがあります。エストロゲンにはLDLコレステロールの排出を促し、コレステロール値を正常に保つはたらきがあるといわれています。
病気や治療薬の影響
LDLコレステロール値が高い場合の原因として、何らかの病気や服用中の治療薬が影響している可能性もあります。たとえば、甲状腺ホルモンの作用が低下する「甲状腺機能低下症」では、無気力や疲れやすさなどの自覚症状のほかに、LDLコレステロール値の上昇がみられることがあります。
LDLコレステロール値が高いときは医療機関を受診
LDLコレステロール値が高いと、生活習慣に問題があるというイメージを抱く方も少なくありません。もちろんその可能性も高いのですが、他の要因で基準値から外れていることもあります。異常値が認められたら、原因を知るためにもまずは医療機関を受診しましょう。
医療機関ではLDLコレステロール値が高い原因を探り、それに応じて生活指導や治療の提案を行います。
サルスクリニックでは、特に脂質異常症のような生活習慣が原因となることの多い病気について、医師だけでなく管理栄養士も加わって、患者さんそれぞれに合った生活習慣の改善法を提案します。
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